今度は子供が調子悪くなりまして。。。
まったく・・・。
上田家の風邪菌はまだいたようです。
週末くらいからいなくなったようですが
困ったもんでした。
皆様もお気をつけて。
では続きです。
第41話
夜10時半近く、車に乗るなんて何年ぶりでしょう。
子供が生まれてから、全然夜出かけることなんてなかったから
3年ぶりです。
昔は助手席だったのに、今日は後部座席で
3分おきにうんうんうなってるんだからえらい違いです。
でも雨の中のドライブはなかなかでした。
窓にあたる雨粒を見ながら痛みを逃していたせいか
雨に濡れた車の真っ暗な窓に、対向車のライトがあたって
雨粒がひかるその美しさが、今でも思い出されます。
「今回はちゃんと陣痛きてるんだね?」
「うん。ちゃんときてるよ。前回が嘘のようだよ。」
「痛そう。」
「痛いけど、平気。呼吸法は使えるよ。」
「ふうん、でもさぁ・・・。」
「ちょっとまって、きたから。」
などと、会話の間に陣痛到来、去った後また会話を繰り返しながら、
病院に到着しました。
PM11時。
夜間受付のインターフォンを押し、看護婦さんがくるのを待ちました。
もちろん電話で、そういう風にして下さい、と指示があったのでした。
夜の病院です。
薄明かりのロビーで、そのまま2階にあがり
洋服を着替えて旦那に渡し、分娩室に入りました。
『立ち会い出産』希望の旦那はそのままイスに座って
呼ばれるのを待つ、という形でした。
今回は浣腸をしませんでした。
「大丈夫ですよね?」
と看護婦さん。
大丈夫かどうかなんてわからないけど
まぁ、自分的には大丈夫だと思うんだけど???
大丈夫って思ってもねぇ・・・・。
ちょっと不安がよぎりながら分娩台に乗る私でした。
続く
こんにちは。
お盆休みの頃にこれ打っとかなきゃ・・・って
思っていて忘れた出来事をやっと思い出しました。
もう話が『陣痛』になっているというのに。
ちょっとうそ臭いですが、小説やドラマにあるように
陣痛の中で思い出した、ってな感じで打とうかな?
な〜んて思いもしたのですが、一応ノンフィクション物
ですから嘘はやめようと思い、やめました。
陣痛の話を中断するのもなんなんで、産み終えた後
打ち損ねた4月の出来事を載せますね。
では、続き・・・という前に友人からのメールです。
「おはよう!お子ちゃま達は風邪をひいてたんだねー
家も熱は無いんだけど、鼻水たらして学校に行ってます。
最近すっかり肌寒くなったよね〜私も風邪気味です、ゲッホゲッホ・・・
先週は子供の遠足がありました。
長女は清水公園で、長男は大崎公園です。でも私どっちも行った事が
無くって、全然わかりません。
昨日は長男の態度の悪さに、ぶち切れてしまいましたー
だって本当に生意気なんだよ〜学校入ってから屁理屈ばっかり言うの。
学校では弱いのよ〜相手の言いなりになる所があるのね、嫌なら
嫌だってハッキリ言えないタイプ。。貧乏くじ引きっぱなしなんだよー
そのくせ、内弁慶と来たもんだから小さい頃の私とソックリなのよーー!
学校の勉強なんかも驚いちゃう!とにかく字が汚くて宿題なんかも
やらせるのも大変です・・・長女の時と比べるのは良くないけど
ダラダラノロノロやるのよ〜昨日の宿題で遊び会を一緒にやってくれた
2年生にお手紙を書く宿題が出ました。
「二ねんせいのおにいさん、おねえさん きようはありがとうごさいました
かいものやげむがたのしかたです。またこんとあそんでくたさい」
濁点は抜けてるし、小さい「っ」が抜けちゃうし、ため息よー
これだけの文章を書かせるのに書いたり消したり、を何度も繰り返して
本人はヘラヘラしてるし、しまいには「やる気があるのかっー!」って
怒ってしまったよ。
なんてつまらない話でごめんよー」
私は、このメール読みながら想像して笑ってました。
全然つまらなくなかったです。
清水公園は何度も行っているのでわかるのですが
大崎公園はどこのことでしょう?
わかりませんねぇ・・・。
そしてもう一つ。
HPからうれしいメールがきました。
こんなお話が少しでも人の心を軽く出来たなんて
ちょっと目頭がマジで熱くなってしまいました。
「はじめまして
当方も先週はじめて長男が生まれましたが
いきなり感染性の疑いがあるとの事で
保育器にいれられたり、点滴やらなんやらで
私も落ちこんでいました。
そんなとき貴殿のHPをよんで、時がすこしづつ解決する様子や
赤ん坊本来の能力で回復してくる様子などを
拝見でき、心強くなりました.
本日ようやく保育器からでれ、ほっとしていると同時に、
ずいぶんこのHPに助けられた思いがしたので
ペンをとりました.」
無事に生まれるのがあたりまえ、っていうのは
本当にないんですよね。
でも元気に回復しているようで安心です。
これからもお互い子育て・親育て頑張りましょう。
では続きです。
第42話
部屋に入り、診察です。
ここでも分娩台は、可動式でした。
前回のようにえっちらおっちら上らなくても座ったらあがってくれます。
感覚は、美容院や散髪屋さんの椅子みたいな感じ?かな。
開口3センチ。
もっと開いてると思ったので拍子抜け。
でも看護婦さんが
「二人目だから、2時くらいには出てくるんじゃないですか?」
というので、一気に開いていくのだろう・・・と思ったりしたのでした。
分娩管理なんとかって前回同様のものもくっつけられて
「あら、結構強い陣痛きてますねぇ・・・。」
などと看護婦さんに言われたりして。
そうか、もうすぐかぁ・・・とわくわくしながら
陣痛の合間に周りを観察していました。
どうやら、隣の隣に人がいるようです。
この部屋にはただいま私とその人の二人っきりということになります。
二人で3分おきにヒッヒッフーとやってるのは結構おかしいです。
時は真夜中。
看護婦さんも夜勤のお一人のみ。
12時を廻ったあたりで看護婦さんがやってきて内診ののち言いました。
「上田さん、立会い希望ですよね。」
「あ、はい。」
「旦那さんのいる場所確認しておこうかな?」
「あ・・・はい。」
「ロビーあたりかしら?」
「帰ってはいないと思うのですが・・・。」
「わかりました。ちょっと探してきますね。」
看護婦さんの態度に、ほほー、マジでもうすぐうまれるんだなぁ・・・
なーんて思ったりして。
旦那が、こっそり赤ちゃんの産声を録音するんだ、と
意気込んでいたのを思い出したりして、にやけていました。
「・・・上田さん。」
「はい?」
「旦那さんいないんですけど・・・。」
「はいぃ?」
戻ってきた看護婦さんの台詞に素っ頓狂な声を
思わずだしてしまった、真夜中12時5分の出来事なのでした。
続く
第43話
「いない?」
病院内にいるはずの旦那がいないという。
看護婦さんも困った様子で続ける。
「帰ったって事はないですよね?」
「ないと思いますけど・・・。」
「1Fロビーのイスで仮眠をとって下さい、って言っておいたんですけど・・・。」
「みあたらないんですね?」
今すぐには生まれないだろうが、うちの旦那はどこにいったんだろう???
「外に出るにしても、鍵をあけないと出られないはずだし・・・。」
「そうですよね。鍵かかってましたもんねぇ。」
「あ、でも前いたんですよ。」
「いた・・って?」
「電話で説明したにも関わらず、インターフォンでこちらを呼ばずに力ずくでドアをあけた旦那さん。」
「え・・・それはそれは・・・。」
「よっぽどあせっていたんでしょうけど。」
「奥さん止めなかったんですかねぇ・・・。」
夜中に一生懸命鍵のかかった自動ドアと格闘している人を想像すると、
かなりおかしかった。
ま、奥さんは陣痛で痛がっていたのだろうから
旦那さんは必死だったのだろう。
きっと初めての子供に違いない!と思う。
とにもかくにもまたまた看護婦さんは探しにいった。
しかし。
見つからなかった。
「トイレじゃないでしょうか?」
「一応声をかけましたけど・・・。携帯持ってますか?」
「持ってますけど、病院だから切ってると思います。」
「そうですよねぇ・・・。」
途方にくれる私と看護婦さんでありました。
その間にも陣痛は絶え間なく3分間隔でやってきます。
うぅむ。
どこにいったんだよー!!!!
続く
第44話
「携帯の番号を教えて下さい。」
探しても見つからない旦那に、看護婦さんは探し疲れたのかこう言った。
実は、旦那の携帯の番号を覚えていない私だった。
だってあんまりかけることないんだもの。
「…多分切ってますよ。」
「一応念のため、かけたいんですけど…。」
「…わからないんで…家にかけて聞いてもいいですか?」
真夜中の12時過ぎのこの時間。
間違いなく寝ているだろうお義母さんを起こさなければならないのには
抵抗があるけど、この際仕方がありません。
看護婦さんから電話を借りてかけることにしました。
「え?帰ってきてないよ。」
お母さんは真夜中に叩き起こされた割には
機嫌がよかったので、ちょっとほっとしました。
「立ち会いするの?あら、じゃあ生まれるまで帰ってこないって事ね。」
瑞穂の事を宜しくお願いしますと頼んだ後、
旦那の携帯番号を読み上げてもらい、電話を切りました。
しかし、真夜中に電話番号を聞くという事までしたにも関わらず、
やはり携帯の電源は切られていて、旦那とは連絡がとれず、
看護婦さんと二人して途方に暮れるのでした。
「でも携帯切ってるってことは、病院内にいるんですよ、やっぱり。」
「もう一回探してきます!」
私の言葉に、看護婦さんが気合いを入れて3度目の探索に行き、
数分後やっと旦那を発見する事ができたのでした。
「いました、旦那さん。1Fロビーのはじっこで寝てました。」
うれしそうな看護婦さんでしたが、やっぱりここにいたのねって感じで、
今までの苦労は一体…というのが正直な私の気持ちでした。
ちなみに旦那はロビーの一番暗い場所のソファに横になっていたとの事。
痩せているためソファと一体になっていて 発見されなかったらしいと判明しました(笑)。
ま、これでいつ生まれても大丈夫!
とばかりに気合いは入るのですが…。
看護婦さんの言っていた『2時』になっても、
さっぱり開かない子宮口だったのでした。
ちなみにどんな感じかというと、下記の通りです。
入院時3センチ。
2時で4センチ。
おいおいおいって状態です。
更に2時をすぎる頃からお腹がすいてきます。
昨晩6時30分頃、最後に食べたっきり。当然といえば当然です。
痛みは増すし、お腹はすくし、泣きが入ってきた頃、
お隣が出産となりました。
先生がやってきて、声を聞き、お?瑞穂の時と同じ先生?
な〜んて思ったりして。
出産の段取りが前回とほぼ同じなのを聞きながら、
自分の時の為にとしっかり記憶・確認しながら、
おめでとう!と心の中で思ったりして。。。
先生はお隣を取り上げ、会陰切開の部分を縫った後、私の方も検診。
顔を見て、間違いなく瑞穂の時の先生と確認です。
たくさん先生がいるにも関わらず、なので縁があるんだなぁ、なんて思ったりして。
「二人目ですね、この分だと5時頃かな?頑張って下さい。」
と、声をかけて言ってしまいました。
5時頃?つー事は、あと2時間以内ってこと???
なーんてちょっと喜んだりして。
赤ちゃんが別室に移ると、また静かな分娩室に戻ります。
うんうん言ってるのは私だけになってしまったわけです。
し・かーし、このお隣さん。
立ち会い出産だったらしく、産後赤ちゃんが別室に移り、
お産の後の片づけが済んで、再入場した旦那さんと
二人っきりになった途端(つまり静かになった途端)
愛の言葉の応酬がはじまって、聞いてて恥ずかしかったです。
言葉がとぎれる時も所々にあったりして、
おいおい、こんな場所で何してるんだよーーー(恥)
こっちが照れまくってしまいました。
大体、ついたてを二つ隔てて(真ん中には空の分娩台が一つ)、
私がいるってのに、よくできます。
誰もいないんならまだしもねぇ…。
私の方は、声と音だけしか聞こえないわけで、
変に想像力が働いて大変でした。
でもまぁ、それぐらい旦那さんは感動していたわけで、
見方を変えればほほえましいというか、なんというか。
ただ夜中だった為、看護婦さんも呼ばないとこないので、
二人は30分以上いちゃいちゃしていたのではないでしょうか。
その間の私の苦悩をちょっと想像してみて下さい。
お腹はすいてくる、3分おきには陣痛もやってくる、
脇では愛の語らいをされている。
なるべく邪魔にならないように、ヒッヒッフ−は、
大きな声で言わないように努力して…。
はっきりいって大変でした。
マジで。
出産後、2時間経過の5時過ぎに、彼女は部屋に移って行きました。
5時頃かな?の先生の予想に反して相変わらずの子宮口。
そして、気にする相手がいなくなった途端、
今度は睡魔に襲われる私がいたのでした。
続く
平成13年12月1日。
待ちに待った宮家のお子さまが誕生しましたねー。
いやぁめでたい。
内親王様ですけどねー。
無事に生まれればどっちだって国の宝にはかわりありませんって。
近くのスーパーにいったら鯛が売っていました。
パックの上には内親王様ご誕生おめでとうございますのシールも。
・・・。
これ、どんな人が買っていくのか見ていたかったです。
内親王様ですから、これで法律が変わって女性の天皇ができるかしら???
それともやっぱり男子継承は変えずに二人目に期待?
今年のNHKの大河ドラマ『北条時宗』にも女性の天皇が出てきてましたね。
あの時代で、確か500年ぶりとかって言われてましたが。
しかし・・・。
宮家にはかれこれ30年以上男の子がうまれていませんねぇ・・・。
秋篠宮様が最後の男子ですよー。
埼玉県加須市に宮内庁御用達の『こいのぼり』やさんがあるのですが、
発注が全然ないってことですよね。
女性が皇位を継げるようになるのもいいんだけど、結婚相手がなかなか
みつからなさそうで可哀相かなぁ。。。
生まれたばっかで結婚話もなんですが。
ま、その昔は次に女が生まれたら、誰々の息子の嫁に、な〜んて
生まれる前からいいなづけがいたりしたわけですけど。
男性にしてみれば、自分よりも身分の高い女性ってことになるし。
紀宮様も御降嫁先がまだ見つかってないしねぇ・・・。
難しい問題ではありますねぇ・・・。
そういう意味ではお金も地位もないからあくせく働いて大変だけど、
大声で叫んだり、地べたに寝転んだり出来るこの人生でよかったかも、
なんて思ったりする今日この頃です(笑)
いやぁ、でもまぁ、お姫様誕生うれしいな。
喜んでTVみてたのが子供達には不思議だったらしく
何?って聞かれたので、
「日本のお姫様(皇女と個人的には打ちたい)が生まれたのよ。」
と言ったら、子供達まで喜んでいました。
・・・わかってんのかなぁ?
「次の出産体験記はきっと雅子さまのご出産のことも
コメントなさるでしょうな。楽しみ楽しみ。
しかし、早かったね。
みつ子さんの体験記を読んでると、もう少し時間が
かかるかと思っていたけど、
けっこう早かったねー。
3,102gなら大体標準だよね。
よかったと思います。
内親王だったことが私にしてみればよかった
との安堵感があります。
一姫二太郎とは言うけれど 私テキには
親王であれば後に天皇になられるときには
祝日がまた12月に増えるかと思いましたが。
ほんとに先のことですが(^_^;)
次に御子を授けられるときには6月か8月にお願いいたします。
・・・とか言ってるうちに皇位継承を内親王が継承できるように
検討しようという考えがあることがNHKの夜のニュースで報道
されましたねー。なんでもベルギーでは次の世代は女王誕生だそうで。
日本の皇族では、今回の内親王ご誕生で女皇子が10人続いているんですってね。
環境のせいでしょうか。
皇太子が診察のときからずっと付き添っていることが
各メディアで受け入れられて良い評価をされてます。
こうした姿勢を男性陣は見習うべき、と。
ほんとですよ。
それから世の男性は独りで寂しく過ごしている女性に目を向けるべきですね。
こうして一日中こたつでニュースを見てる人もいるわけですから。
なんてね。
ではまた。」
ははははは。
コメントしましたよ。
楽しみにされてしまいましたが楽しまれました?
こたつで一日中ニュース見るなんて、今か、もしくは
年をとってからしかできませんよ。
一日中、掃除したり子供の世話したり、ご飯つくって洗い物して、
こんなんで終わってる人が主婦ですからね。
家族の為と自分の為が一緒ですから。
『自分一人の為の時間』を一人の今、有意義に過ごして下さい。
では続きです。
第45話
眠い。。。
当然といえば当然です。
だって、全く寝てないんだもの。
ただいま腕時計は5時をまわったところ。
3分間隔の陣痛は相変わらずだけど子宮は相変わらず開かない。
前回も10センチ全開にならない内に出産になったけど
今回もそうなるような予感がしてきた。
うわ〜ん。
二人目って軽いんじゃないの〜???
な〜んて思いながら眠気と戦う私。
しかし・・・。
ついうとうとうと・・・・。
はっと目が覚めて時計をみると8分経過している。
あれ?
陣痛は・・・・。
な〜んて思うまもなく、通常の3倍位の痛みが襲ってきた。
嘘!
眠ってる間は陣痛とまってて、起きた途端に3倍!!?
い・・・った〜〜い!!!!!
3倍増の痛みを乗り越えると、再び眠気が襲ってくる。
やばい、
眠たい、
でも痛みが3倍でくるから寝ちゃだめ・・・。
でも・・・
すやすや・・・。
はっ!!
・・・やば、
うぎゃぁーーーー!!
・・・・。
こんな事を眠気が完全に消えるまで繰り返す私でした(泣)・・・。
ちなみに6時過ぎまでやってました。
だって、ほんとに眠くて辛かったんだもの・・・。
その後の3倍の痛みも辛かったけど。
しくしくしく。
この1時間は本当に辛かったです(T_T)
6時をすぎると一人入院してきました。
前回、数人の出産を聞きましたが、この人のも聞く事になったりして。。。
・・・なんて思いながら頑張っていました。
7時。
陣痛開始から12時間が経過です。
いっこうに生まれる気配がありません。
そうこうしてるうちに看護婦さんが交代しました。
夜勤の人は若い人でしたが、今度の人は元気なおばさんでした。
私を見るなり大きな声で言いました。
「あらら。まだお腹の上の方にいるじゃない。痛み強いのに大変ねー。」
まだ上の方にいる・・・。
結構ショックでした。
ってことはまだまだなのかぁ・・・って。
うわ〜ん。
二人目なのに〜!!!!
まだでてこないのかよーーーーー!!!
続く
第46話
7時になって、廻りがあわただしくなってきました。
看護婦さんも常に数人がうろうろしてるし、夜とは
全く違う分娩室です。
夜は夜勤の看護婦さんが一人、それも呼ばなきゃこないし、ね。
ばたばたしてる中、私は悲しくなっていました。
う〜ん。
こんなことなら家で夜をあかせばよかった〜って。
理由はいろいろあるけど、一番の理由は『トイレ』。
前回は人がうろうろしてる中、ポータブルトイレが横においてあって、 そこでしなきゃならなかったんでえらい恥ずかしかったんですが。。。。。
(詳しくは出産体験記Tをお読み下さい)
今回はなんとしょっぱなから『導尿』。
細い管を直接つけてとるってやつです。
痛いしー・・・。
マジで。
痛いです。
チク!!ってあの最初が『うげっっ』て感じで・・・。
終わった後のとるときもチク!って・・・。
尿意をもよおすたびに、あの痛みが嫌で
結構我慢するんだけど・・・。
でもねぇ・・・。
終わる度に何ccとかってカルテにかかれてるし。
あぁ、家だったら這ってでもトイレに行くのに・・・。
実際7時まで生まれないなら、家にいてもよかったのに〜。
どうしてうまれないんだよーーーー!!(山の頂上から叫びたい感じ)
予想を遙かに裏切った出産に悲しくなってきたのでした。
(今考えると寝不足でおかしくなってたのかも(-_-メ))
だんだん自分の身体に腹が立ってきたところで
お隣のお隣が出産になりました。
3人目だとかでえらく早いです。
さっき来たばっかじゃん!!
うわ〜ん、抜かされた〜。。。。。
悲しみながら、それでもお隣で新たな命の生まれた瞬間は喜んで、
どっちかにしろよ!っていう状態の私でした。
7:50現在・子宮開口8センチ・・・。
痛みは相変わらず3分おき。。。。。
うぇ〜ん・・・(T_T)
続く
第47話
お隣に先を越されて、少々悲しくなっていた私に
ちょっとまて、いきみたいぞ、という陣痛が襲ってきたのは
8時をまわった位からでした。
もうヒッヒッフーもききません。
やばい、生まれちゃったらどうするんだ??
でもまだ8センチって・・・。
なーんて考えながら半分いきんじゃってるんだけど
なんとかこらえていました。
お隣のお隣が出産し、例によって会陰切開の後を縫っている間に
先生がお話していました。
あれ?この声は・・・。
そうです。
夜に5時頃かな?と診察したM先生でした。
夜勤明けなのにまだいるのでした。
看護婦さんに、先生あがって下さい、とかって言われているようでした。
ヒッヒッフーで痛みを逃せなくなっていた私は、その話を聞く余裕もなく、
ただ、あぁMドクターだ・・・とおぼろげに思っていたのでした。
(うちの旦那はM先生をMドクターと呼んでいたので、時々
私もついこう呼んでしまいます)
M先生は、縫合の後おもむろに私の側にやってきました。
「ちょっと見せて下さいね。」
「はい。お願いします。」
先生は診察(内診)をして、カルテを読み、また診察(内診)をして
言いました。
「上田さん、お産にしましょうか。」
「へ・・・?」
「あんまり強い痛みで長引くのもね。二人目だし。」
「あ、はい。」
「あぁ、立ち会いなんですね。じゃ準備しましょう。」
先生は再び指をいれ、『何か』しました。
?
「上田さん、お産になります。準備して。」
看護婦さんに指示を出し、一気に私の廻りはあわただしくなりました。
しかし。。。
破水してないのにお産できんのかなぁ・・・。
あ、前回もそうだっけ???
なーんて悠長に思う私がいたのでした。
続く
こんにちは。
とうとう2001年(平成13年)もあとわずかですね。
このメールが今年最後の出産体験記になります。
31日は実家天国になりますので送れないんです。
いろんな事があった21世紀最初の年でした。
来年はいいことがあるといいですね。
では続きです。
第48話
8時30分位だったと思う。
お産になりま〜す、という先生。
先生の内診の後から陣痛の度に
じわじわ何かが出てくる気がします。
うにょ・・・。
この感覚・・・。
前回もあった・・・。
何かが漏れだしているっていう感じ。
破水?
もしやいつまでたっても『破水』しないので
先生が破水させた??
さっきの何かやったくさい指の動きはそれ?
前回の記憶がよみがえってきます。
そうだ!前回もそういう流れだった!!
そうかぁ…。
あのときも今回も私は破水させられたのね…。
しみじみ、直接確認したわけではないんだけど
実感してしまいました。
「パン!っていうんだよ。」
という噂の破水は、とうとう2度とも経験できないまま
出産に挑む事になったのでした。
「上田さん立ち会い希望ですね。じゃ旦那さん準備
してもらわなきゃね。」
「準備?」
「上田さん立ち会い希望だから旦那さん準備して。」
先生は看護婦さんに指示を出し、
すたすたと行ってしまいました。
準備?
何の?
不明なまま時間はすぎていきます。
9時近くになって看護婦さんがやっとやってきて
てきぱきと分娩台の形を変えていきます。
前回と少々違う形です。
今回はここまでかなり頑張ったと思う。
前回はかなり泣きが入っていたし。
さて、もうすぐ前回は得意分野?だった『いきみ』だ。
それだって20分も頑張れば終わりだ。
性別もはっきりして、はれて我が子とご対面!!
気合い充分!
という状態で旦那が登場しました。
白衣にマスク。
・・・。
給食当番の変形のような装いで現れました。
準備ってこれかい!?(笑)
「もしかしてずっと寝てないの?」
「寝てないよ。」
「すげぇ。」
・・・。
現れて最初の一言がこれ。
うちの旦那だよなぁ・・・(笑)。
只今の時刻9時10分ちょい過ぎ。
もうすぐ我が子とご対面!
続く
新年あけましておめでとうございます。
長らくサボらせていただきました。やっとこ落ち着いてパソコンの
前に座れるようになりましたので、配信はじめさせていただきます。
続きの前にちょっと余談を・・・。
クリスマスが終わった頃、大倭がいいました。
大倭 「もうすぐお正月?」
私 「そうだよ。」
大倭 「お正月はおもちだべるんだよねー。」
私 「うん、そうだよ。」
そこに瑞穂が割り込んできて
瑞穂 「お正月はたこ上げしなきゃいけないんだよ。たこ買わなきゃ。」
大倭 「あ、そうだった。こまもだよね。」
私 「・・・。」(嫌な予感)
二人そろって
「ママ買って。」
買わねーって!!!(^^ゞ
さらにお正月。
おもちが出てきて、さすがに3日目の朝。
大倭 「今日もまだお正月なのぉ・・・?」
私 「そうだよ。朝くらいはね。」
大倭 「もうパンがいいなぁ・・・。」
大倭はパンが大好きなのでした。
ちなみに瑞穂はご飯党。梅干・おしんこ大好きです。
梅干がすきなのは『お泊り保育』の話でもうご存知ですね。
この姉弟の好みって全然違うの・・・。
同じお腹からでてきたのに・・・。
さらに七日。
私 「さぁ、今日はお腹さんにやさしいおかゆだよー。」
大倭 「なにこれ〜。ごはん壊れてるよー(>_<)お正月もうやだー。」
私 「・・・。」
年末から反抗期に突入の大倭。
この9連休は結構大変でした(T_T)。
年賀状に家族の写真を載せようと思って撮っても撮っても
ふざけてしまうし。。。
そうそう。
年賀状の写真、といえば、最近思うことなのですが
個人的意見ですみませんが、子供だけ写ってるのってありますよねー。
その子供を知ってるならともかく知らない人はお子様大きくなったのねぇ・・・
って感じで終わりですよねー。ま、赤ちゃん生まれましたってのは別物ですけどね。
一年に一度も会えない友人なんかもいるわけで・・・。
写真の年賀状にするならば、できれば家族で写っていただけると、
あぁ、元気なんだなぁ・・・なんて思えていいんですけどねぇ・・・。
ついでに、お子様も旦那さんに似てるんだ、とか奥さんに似てるんだ、
なんてほほえましくみたりも出来るのですが。
なーんて、こんなこと思うのは私だけでしょうか???
ま、お子様と交流がある場合はいいんですけど。。。
ちなみにうちは、写真と、文字の2種類を作っています。
しかし・・・。
写真の方・・・。
実は昨年は5月半ばから10月末まで体調不良だったせいで、
体重がかなり増えてしまって(T_T)、正直写真には写りたくなかった
というのが本音です。
今年は・・・痩せようっと。
(毎年言ってるけど・・・今年は気合入れて!!増えた分だけでもねぇ・・・)
余談が長くなりました。
では、今年もよろしくお願いいたします。
第49話
旦那が万全の体制で入室してきたのは9時10分位でした。
先生がまだこなかったので、こっそり聞きました。
「録音してるの?」
旦那は持っていたバッグをこちらに向けて目で合図をしました。
そうか・・・。
録音してるのか・・・。
それじゃ変な声とか出せないな。
頑張らなきゃなぁ・・・。
ええかっこしいの私は、そんなことを考えていました。
ある意味、得意分野のいきみを前にかなり余裕の状態だったのでした。
看護婦さんが握りバーを立ててくれました。
「こちらを握ってくださいね。」
「はい。」
まかせて!
なーんて思いながら握る。
?
あれ?
握りバーの感覚が前回と違う。
そりゃ分娩台が上下に動くやつになったんだから
前のと違うとは思ってたけど、握りバーまで違う??!
前回の握りバーは腰のあたりで横向きだったはず。
今回は握りバーは腰よりやや上で縦向きになってる。
(すみません。記憶違いで逆かもしれません。とにかく縦と横が違ってました)
何?これ、やりづらいかも・・・。(不安)
不安にかられ、それを告げるまもなく先生が来てしまい
看護婦さんからいきみのタイミングについての説明が入ります。
「陣痛の一番強い時に、いきんでくださいね。」
「はい、わかりました。」
えぇかっこしいの私はこんな時でもいい返事しちゃって。
不安を解消しないまま『いきみ』に突入するはめになり
得意だったはずの『いきみ』が上手くいかないのでありました。
続く
第50話
陣痛がきたらその一番強いところでいきむ。
いきむ前に大きく息をすって、止めて、そしていきみむ。
段取りは完璧です。
「じゃぁ次の陣痛きたら、教えて下さい。」
「頑張りましょう。」
「来ました、陣痛。」
「はい、まだですよ、一番強い時のちょっと前に大きく息をすってね。」
私、大きく息をすう。
「はい、止めて。」
息を止める。
いきむ!
「おへその方をみて!」
?!
上半身を軽く持ち上げていきむんだけど、その支えとなるべき
握りバーが持ちづらい!!!
思うように強くいきめない!!!!!
嘘〜〜〜!!
「上手上手!そうそう」
「長くいきんで!」
「いいですよー、頑張って、いい感じ。」
いい感じ?上手?
嘘だー!なんか前みたいに力が入らないのにー!
本人必死なんだけどーーーー!!
なんでだーーーー?
息がつづかず、浮かしていた身体を落とす。
「はい、そのままもう1回!」
「吸って、吐いて。」
「いきむ!」
痛みのあるうちに再度チャレンジ。
「は〜い、いいですよ。」
脱力してしまう。
はぁはぁ言ってしまう。
「上田さん、もう少し長く頑張って下さい。」
「は・はい。」
「途中で吸って吐いて、すぐまたいきみましょう。陣痛弱いのかな。
短いんだよね・・・。長くいきまないと駄目だからね。」
う〜〜〜・・・。
先生にいきみが短いと言われ、かーなり落ち込む。
落ち込んだところで陣痛は3分おきにくるので
落ち込んでる時間は約3分。
再び『いきみ』にチャレンジであります。
どうしようどうしようどうしようどうしよう。
前回みたいないきみが全然できない!!!
体勢のせい????
頭の中がぐるぐるぐる・・・・。
そうこうしてるうちにまた陣痛がきた。
「来ました、陣痛。」
「長くいきんでね!!長く!!」
先生に『長く』言われる。
長くといわれても、自分の体勢が気に入らないから
どうにもならない。
うそ〜。
どうして〜〜!!(>_<)
こっちの心の動揺など全く無視された状態で
いきみが続きます。
とにもかくにも入っているのだから出さなければ
この苦しみは終わりません。
長くやりたいんだけど、やってるつもりなんだけど、
おしりの方に力がいかない。
いってないのがハッキリわかる。
体勢もいまいちしっくりいかないから長く出来ない!!
うわ〜ん、なぜ〜〜???
「いきんじゃいましょう、そのまま長く!」
そのまま長くって・・・
この体勢じゃ長くできないんだよーーーー!!!
最後の最後で泣きがはいってしまった私でした。(T_T)
続く