☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
結婚ためらっちゃう・・・という意見がきました。
と、載せたら、反響がきました。
そんな人は結婚しない方がいいって。
ま、こんな感じです。
「しかし、みっちゃんの記事を見て、結婚するの
ためらっちゃうなんて人は結婚しない方がいい
な。そのくらいでびびってしまうようでは、結
婚生活なんてとってもじゃないけどやってけま
せん。恋愛は楽しいだけだけど、現実は厳しい
のです。そう言うことを知っても尚、この人と
結婚したい。と言うくらいの人とじゃないと、
結婚したって後悔するだけだ。と、私は思ってま
すが。」
だそうで。なかなか厳しいご意見ですが、
みなさん(既婚者も未婚者も)どう思います?
さてさて本題に入りましょう。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
第六十一話
日記丸写し。
4月14日(金)くもりのちあめ
家をでようと決意した。もう嫌だ。冗談じゃない。
このままこの家にいたら、私は精神的にも肉体的にも、
ぼろぼろになっちゃう。
は−。
4ヶ月もたなかったなぁ・・・。だらしないなぁ・・・。
ごめんなさいね。
あたし1年もまてない。もう嫌だ。
私がこんなM町、なんて田舎にきたのは、
家族仲良く暮らすことが目的だったのに、結果は
毎日つまらない話を聞き、ののしられ、あげく人を
憎みそうなんて・・・・かなしすぎる。
この子にはそんな想いさせたくない。
あき(旦那のことです)には悪いけど根性なしの嫁と、
あきらめてもらおう・・・。
も−−−−−しかし、M町って田舎っ!
住宅情報すら売ってないっ!
まったくも−−−−−−−−−っ!!
今更家にも帰れないっていうのにぃ〜〜〜っ。
う−−−−−−−−−っっ
体調が良くなる6月頃引っ越し。
2DK位で4万位のアパート。
電話とTVはあとで買う。引っ越し予算30万。
ここまで日記より。
このあと、家具やらなにやら明細ずらり。
買う物、ある物、リストになってる。
もう気合い入って、引っ越し準備をはじめる。
そこを旦那に見つかる。
「何してるんだよ。」
「私出てくから。あんたどうする?」
「何言ってんだよ。」
「もうやなの。」
「下いって話そうぜ。」
「なんて?」
「文句あるなら言えよ。」
と、ずりずり旦那に引っぱられ親の前。
「私、出ていきますから。」
お義父さん、お義母さんの前で、はっきりいいきったのでした。
続く
****************************
さてさて、感想が少なくなった、と載せたら感想が来ました。
うれし−−−−−−−−っ!
で、こんなのがありました。
「クラミジア。あたしずっとクラジミアだと思ってました。
ミが先かぁ。でもクラジミアでヤフー検索したらでてきた(笑)
30件ほど。でもクラミジアでは2000件。
やはりこちらが正しいらしい。マジで一瞬異なるもんかと思っ
たけど、単なるみなさんの勘違いすね(笑)」
なんか、検索しちゃって、30件引っかかる、ってところにう〜ん、
と思っちゃいました。ま、いっか。
では六十二話です。
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第六十二話
話し合いの結果。家出は不発に終わる。
もう少し考えろ、と言われ考える事にしたからだ。
ちなみに、なんで急に出ていこうっ!
と決意したかというと、その前日、4月13日の出来事のせいなのです。
その日、2月に出ていった義妹が住所も移す、ということになりました。
お義母さんは、それが哀しかったらしく、私に愚痴をいいはじめ、
あげく、「お前さえいなければ」と言われたのが理由。
「私なんか、いなければいいんでしょ。」
「そんなこと、言ってないよ。」
「言ったじゃないですか、都合の悪いことはすぐ忘れるんですね。」
等と、話し合い(低次元の言い争い)の後、結局は
もう少し考えて、というお義父さんをたてて家出は不発に終わった。
でもすっきりした。言いたいことは、結構言ったから。
お義母さんは、翌日起きてこなかったけど。
私は知らんぷりして、旦那と病院へ行った。
「降りてきてないねぇ・・・。」
と先生。
「はぁ・・・。」
その実、「降りてくる」という事がよくわかっていない私だった。
「来週迄に、生まれてなかったらレントゲン撮りましょう。」
「レントゲン?」
「うん。骨盤の形を見ましょう。」
「骨盤の形?ですか。」
何百人(この数は記憶にもうないので、違うかも)に一人、
骨盤の形が本当は横(縦かも)に長くなければいけないところを、
縦(横かも)になってる人がいるんだとか。
そういう形だった場合、普通分娩だと無理があるので、
帝王切開になるらしい。
「帝王切開、ですか?」
「うん、結果次第ではね。」
先生、たんたんという。私、びびりまくり。
「まぁ、もう1週間、様子見ましょう。」
「は、はい。」
帝王切開だと〜〜〜〜〜っ・・・・・・!!!!
お腹切るの〜〜〜〜〜〜っっっ!!!!!!!!!!?
会陰切開よりももっとすごい恐怖にかられ、
もんもんとしてしまう私がいたのでした。
続く
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「結婚」について意見を載せたところ、またひとつご意見が
きましたので載せます。
「自分も今”結婚とは当人同士だけがするのではない”
と言うことを実感してますね。2つの家庭のものの考え方が
全く違うので、その板挟みで苦しんでおります。どちらの
意見も分かるけど、どちらの意見も納得できないし、
互いに相容れないようで。やはり生半可な気持ちで結婚
すると速攻で離婚というのも分かる気がする。それでも
本人同士がしっかりと愛し合ってればいいのかもしれないけど...(^_^;) 」
だそうです。
いろいろご意見おまちしてま〜す。
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第六十三話
レントゲンで駄目だったら「帝王切開」・・・。
頭の中は、こればっかり。
そもそも「帝王切開」の語源、みなさん知ってるよね。
知らない人の為に、ここで解説・・・・
と思ったけど自分で調べた方が、記憶に残るから、や−めた。
知らない人は、調べてみてね。
帝王切開、というと、友人が一人やっていた。
彼女の出産の場合、こうだったらしい。
陣痛がはじまり、痛みも増してきて大変、ってところで、
赤ちゃんが降りてこない!
いつまでたっても降りてこない。
先生は、このままじゃ危険だ、「帝王切開」にしましょう、
というのだがここで問題発生!!!
帝王切開。
これって一応「手術」になる。
手術には、家族の同意書が「必要不可欠」なのだそうで。
急ぎ、旦那様に連絡をとって、来てもらうことに。
といっても陣痛は、待ってくれない。
「同意書なんか、どうでもいいから早くだしてっ!!!」
というのが、彼女の本音だったらしい。
それはそうだろう。
生まれたがってるのに、出てこられないんだから。
痛いだろうなぁ・・・・。
幸い、彼女の旦那様は、地元の役所関係だった(?はず)ので、
すぐに到着。サインして、帝王切開で無事に生まれたのだが。
これが、1時間も2時間もかかる通勤の人だったら
どうなるのだろう。
他の家族が、サインするのかなぁ・・。
11月公演の台本も全然進まず、そんな話を思い出したりして、
もんもんとしていた。
午後になると、うとうとしている日が増えた。
眠たい病が、またまた復活していた。
お義母さんから、ふいに呼ばれる。
何事かと下にいけば、お腹の大きな妊婦さんが玄関先にいる。
????
「この人も4月予定日なんだってさ。」
とお義母さん。
「道路一本向こうの、家なんだと。」
と続ける。
「よろしくね。」
と彼女。
お義母さんは、私の為に友人になってやって、
と彼女を見かけて声を掛けたらしい。
ありがたい事である。
「4月27日が予定日でさ。」
「私は19日だよ。」
なんて会話をした。
その後、彼女と会うのは、産後しばらくたってからなのだが、
この出来事は、割と印象深い。
彼女のお腹は、下の方にスイカを入れたようだった。
「こいうのが下がってきてる、って言うんだよ。」
とお義母さん。
ちょっと気晴らしして、また台本に取り組む私なのでした。
続く
****************************
感想メールです。
「 実際に体験した人に言うのも何なのですが、特に最近の
話で思った事を一言で言ってみると「ホームドラマ」って
いう感じです。喧嘩してるときは別としても、奥さん(彼女)
を泣かすような男にはなりたくないですな。(別に旦那さんを
批評してるわけではないので怒らないでね)とはいっても、
自分もかなり何もできない(気も小さい)ので、目標を
掲げても実行できるか・・・うちの母もえらい苦労した
みたいですし。自分が物心ついた頃は喧嘩してるところは
見た事無いですけどね。総合的なメリットは同居の方が
あるのでしょうが・・・。男にできる事って何でしょうね。
苦労するのは常に女性のような気がして・・・。精神的に
支えてあげないとテンパってる時じゃつぶれちゃいますよね。
最初に男の人に読んで欲しいって言ってたのが少し分かるような
気がします。なんだかいろいろ考えちゃってまとまりが
つかなくなってきました。元々文章書くのが苦手なもので。
プログラマとしては致命的かもしれませんね(笑)
いやしかし、もうすぐですね。頑張って続けて下さい。」
ありがとうございます。頑張りますね。で、もう一通。
「私の姪も帝王切開で生まれましたよ。胎児が大きくなって
ウンチをした羊水を飲んでしまって 生か死か危険な状態って
いうアレでした。小学校の教諭をしている兄の娘の話なんだけど、
兄は姫路市の小学生のバスケットボールチームのコーチをしていて、
その日は運よく!?練習日でこれまた運よく!?いつもの練習場には
おらず、またまた、携帯電話も忘れていて、妻と娘の危機にも
かかわらず、お父さんの所在が確認できない。そこで問題の
「同意書」のサインです。両家のジジ・ババは兄の所在確認に
走りまわっている。医師は早くサインと言っている。もうドタバタ
でしたが、無事に3500gの娘は生まれました。医師が「経過を見ます。」
と言うので一週間、保育器に入っていましたけど、まわりが
手のひらサイズのお子さん達なので「ガリバーと小人だわ」
と笑えました。ほんと、笑い話でよかったです。」
私の友人の赤ちゃんと一緒ですね。笑い話でほんと、良かったです。
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第六十四話
帝王切開に及んだ友人、実は「つわり」で吐くことがなく、
お釜に顔をつっこんで
「平気だなぁ・・・」
と、のたまった「その人」であります。
以前、つわりのひどかった友人が言った一言。
「あの「つわり」がないなんて、絶対ずるい。
どこかで絶対、大変なめにあって、帳尻が合わなきゃずるすぎる〜。」
帝王切開に及んだ友人は言う。
「大変だったよ〜。2年は子供つくらないでって言われたし。
ま、1年したら、仕事に復帰するしさ、1年くらいまた働くから、
いいんだけど。」
なるほどねぇ・・・。
つわりがひどかった友人の台詞が頭に残る。
どうしよう・・・私も大変だったら・・・。
頭の中は、帝王切開でいっぱい。ふっきろうと、外にでる。
今日はいい天気。
4月にはいると、草花も咲き始め、ちょうちょも飛んでいる。
近所の子供達が草っぱらで遊んでいる。傍らに、お母さん達もいる。
側にいって話をした。
「上田さん、ここに引っ越してきて産むのね。」
「結構お腹大きい人、いるよね。」
などと、話題は出産のこと。
子供達は日差しの中、きゃーきゃーいって遊んでる。
この井戸端会議は、かなり楽しかった。
近所の奥さんと、初顔合わせだったわけで、
はじめましての連発には結構まいったけど。
でも、子供がいると話題に事欠かないので、楽に話すことが出来た。
4月19日(水)雨のち晴れ。
予定日であるが、うんともすんともいわないお腹。
友人から電話がある。
「はい、上田です。」
「あれ、まだいたよ。」
おいっ!!
全く、予定日が15日だったと思っていたらしい。
みんなが待ってる君の誕生。
勝手に「男の子」だと決めつけていたので、いつのまにか
「ちびチャン」から「ちび太」になってる君の呼び名。
出てこないねぇ・・・。
名前が決まらないからかなぁ・・・。
「豊蔵」は嫌だよねぇ・・・。
旦那はこれしか言わないし・・・。
そんな事を考えながら、過ぎていった「予定日」でありました。
続く
******************************
結婚について、またまた反響がきましたので載せてみます。
ご夫婦でお話ししたそうで、お二人の意見です。
奥様のご意見。
「結婚して家族になったからと言って、遠慮しないで生活していく
のはとっても危険だと思います。家族がお互いを思いやる気持ちが
ないと上手くいかないのではないでしょうか?ありがとう、ごめん
なさいって当たり前の事が言えなきゃダメだと思います。ただ、
思ってる事をぶつけ合う話し合いがなくては、壁にぶつかった時に
辛くなるのは自分です。夫が妻を理解して味方についてくれないと
妻は居場所を失う事になるのですからね。夫のみなさん、結婚する
時奥さんになんて言ってプロポーズしたか、どうしてその人が
良かったのか思い出してもらいたいものです。」
そしてご主人のご意見。
「結婚はいい意味でも、悪い意味でも大変です。子供が出来てからは
仕事にも本腰が入るので、独身の時の様に簡単に転職出来ないし・・・
家族が仕事の活力元になります。自由で居たい人は結婚しない方が
いいかも知れませんね。」
なるほど。というわけです。なんだか、意見の交換場になりつつ
ありますが、ご意見ご感想ありましたらどしどし、メール下さいませ。
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第六十五話
天気のいい日は、近所の奥さん達と井戸端会議にいそしむ事にした。
家にいてもつまらないから、なんだけど。
たくさん歩かなきゃ、とも思うのだけど元来さぼり魔なので続かない。
困ったもんである。
そうこうしているうちに、次の「検診」の日がやってきた。
そう・・・。レントゲンであります。
4月20日(木)晴れ。
レントゲン・・・。どうやって撮ると思う?
太股のところに、レントゲン紙っていうの?
あれを挟んで、「パシャ」。
はい、結果はまた今度。
で、検診の結果、やっぱり「降りて」きてないので
明日も来て下さい、とのこと。
「明日は「分管」で「張り」のチェックもしましょう。」
「ぶんかん?」
「はい。」
先生にこやかに、私不安げに診察は終わる。
明日も通院。
さてさて、いつ産まれるのやら・・・・。
入浴中にいつもの乳首マッサージ。
あれ? おやや?
白い液体がにじんでくる。
お乳だ〜っ!!!!!
苦労の甲斐あって、乳腺が出産前に少し開いたらしい。
出産前にでる人は、結構でる、と聞く。
やった−っ!
と、あれ?
おへその右横に3センチ位の赤い線・・・・。
もしや「妊娠線っ!」が−ん。
喜びと悲しみが同時に押し寄せた日だった。
旦那に言いたくても、今夜は稽古場。
ま、いっか。
しかし、お乳はでても、赤ちゃんでてこない。
ほんと、どうなる事やら・・・・。
う〜ん。
続く
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
またまた、ご意見がきました。載せますね。
「結婚生活って、大変だよな。何が一番腹が立つって、そりゃ、
当人ふたり以外の人のおかげで当人同士がうまくいかなくなる
ことだよな。でも、結婚の破綻の相当数は、これだぞ。血は
水よりも濃いっちゅーか、結局、夫婦は他人よ。
だからこそ、結婚は素晴らしいともいえるが。」
だそうです。いろいろご意見ありがとう。
未婚者の方々のためになっているのやら、いないのやら・・・・
で、もう一通。
「大変ですね、嫁姑。母と祖母・母の実家の祖母と叔母・叔母
(父の妹二人)とお姑さん・母と兄嫁(二人)。子供の頃から、
いろんなパターンを見て育ちましたが、み〜んな、自分が正しいと
思っているということ。それぞれに生きてきた歴史があって、
その中での自分の行動は正しかった。でも、世代が違っても
正しいかというと・・・それで、誤解がうまれたりとかしていた
みたい。祖母は自分の身がままならぬ、今でも、母と「般若の面」
みたいな顔をして嫁姑している時がありますよ。それでも、母は
祖母の排泄物の後始末をしていますね。このあたりが、私には
理解不能。ほんとに不思議なもので、祖母の好みを一番知っているのは
母だし、祖母のおもいを理解しているのも母です。嫁は姑に仕えって
のかなぁ〜???それと、子供の名前ですが兄(小学校の教諭)
の書棚(教本)からの発見です。
小学校で「性」を学び始めるでしょう。学年とともに「めしべ」
とか「おしべ」から始まって「女性」「男性」になっていました。
その中に「あなたの名前の由来をおとうさん、おかあさんに
たずねてみましょう」っていうのが、ありました。「あなたの誕生を
待ち望んだ、おとうさん、おかあさんが、名前のなかに、こめた
意味があるはずですから」って。小学校3年生だったかな?
ご両親はたずねられたら「まじまじ」と答えなくちゃいけませんね (^-^」
堂々と答えられそうですねぇ・・・。うちの場合は(笑)
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第六十六話
4月21日(金)晴れ。
またまた病院へ。
まったく産まれる気配がない、というのも困ったものらしい。
さて「分管」であります。
いつもの通り、血圧なんかを計るのかと思いきや、
久しぶりにインフォメーションで呼ばれる。
「今日は分管ですね。」
「は、はい。」
「では、こちらへお越し下さい。」
一人の看護婦さんが、待合室の脇にある部屋へ通してくれた。
日差しが入ってきて、明るい部屋である。
かなり大きいイスがおいてあり、雑誌もおいてある。
「楽にして下さいね。」
と看護婦さん。
「ぶんかんって何するんですか?」
と私。
「あれ、説明なかったんですか?」
「はぁ・・・。」
「これは分娩管理をする機械で、お腹の張りを調べられる機械なんです。」
「はぁ・・・。」
「お産が近くなってくると、定期的に張るのでこれでチェックするんです。」
「そうなんですか・・・。」
「上田さん予定日は?」
「19日だったんですけど。」
「過ぎてますね。」
「はい。」
「じゃ、お腹にこのベルト巻きますから。」
と、看護婦さん、私のお腹にゴムのベルトを巻く。
「30分位ですから。雑誌でも読んで、ゆっくりしてて下さい。」
看護婦さんは、そういって部屋をでていった。
ジージージー・・・・と、機械からデータが
折れ線グラフのようにでてくる。
30分後。再び、看護婦さんがやってきた。
「はい、おつかれさまでした。」
データを見ながら、看護婦さんは言う。
「張ってないみたいだね。」
「そうでしょ。全然張ってこないもん。」
「そろそろ、1日に数回張ってきてもいい頃なんだけどね。」
「そうなんですか。」
「よっぽどお腹の中がいいんだね。あ、検診ありますから。
外で待っててください。」
看護婦さんにそういわれ、待合室でまつ。
お腹の外は、こわいところ・・・って思ってるのかも。
ちょっとそう思う。
先生、データをみて言う。
「全然気配なし、だね。」
「そうですね。」
「レントゲンの結果は、普通分娩OKでした。」
「そうですか。」
平静を装いながら、心の中で「帝王切開」
さよ〜なら〜と叫んでいる私。
「骨盤に降りてきて、いい頃なんだけどねぇ・・・。」
「・・・・。」
「また、日曜日に来て下さい。」
「はい。」
「注射打ちましょう。子宮口をやわらかくする薬。」
「注射・・・ですか。」
「その時までに、産まれてなかったら、ね。」
「は・はい・・・。」
その注射は腕に打つのだろうか・・・。
いや、子宮口っていうからには・・・やっぱり・・・・。
うへぇ・・・痛そう・・・・。
帝王切開の恐怖から、逃れられたものの、
予期せぬ注射にびびる私でありました。
続く
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
またまた、「結婚」についてのご意見がきました。
「みっちゃんの同居で「手がグー」の話がありましたね。結婚って、
いったいなんなんでしょう。
今の自分が、シングルでいたら絶対に結婚は選ばない。自分で
しっかりと生きていけるなら、他人のゴタゴタに巻き込まれたく
ない。それが夫の親だろうと。
私はみっちゃんと違うケースだけど、最初これはいい結婚だと
思った。夫はやさしいし、結婚っていいもんだと勝手に思った。
男の人がよく「墓場」ってたとえをするけど女だってそうだよ。
みっちゃんの辛さに比べたら爪の先ほどのことだけどね。
あー別れたら、どんなに気が楽になるか。けっこう頻繁に、
このことを夫に言う。言われても困るだけみたい。自分を守れる
のは自分だけ。親でも夫でもない。
子供ほしい人は、結婚ということを考えるべきだけど。
とりあえず結婚しないと、なんて思っている人は、そこから
始まる地獄を覚悟してほしい。」
だそうです。なるほどねぇ・・・・。
「地獄」という例えは、ある意味あたってるかも、
なんて思ったりして。「天国」でないことは確かだよね。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
第六十七話
はたして2日後。
4月23日(日)晴れ。
結局産まれなかったので、注射をしに病院へ。
今日は旦那も一緒に検診。赤ちゃんの心音は元気そのもの。
さて、内診台にのり、頑張って注射を受ける。
痛いのなんのって、場所が場所だけに・・・(;;)
子宮口やら産道やら、この1本で柔らかくなって、
お産が少しでも楽になるなら・・・
我慢我慢。
「今日は赤ちゃんの体重が、どれくらいか調べます。」
と先生。
超音波の機械で、足の骨やら背骨やら計って
ちょいちょい、と計算する。
「うん。2800グラムはあるな。」
「2800ですか。」
「大丈夫。小さいから、でてこないんじゃないみたいだ。」
「そうですか。」
「でももう40週だからね。これ以上は危険だよ。」
「危険って?」
「胎盤の機能が落ちてくるからね。」
「はぁ・・・。」
「旦那さんは・・・立ち会い希望ですか?」
「え・・・。あ、いいです。立ち会いません。」
旦那はどぎまぎしながら答えた。
「希望されてても、出来ない場合もあるんですけどね。
わかりました。27日にまた来て下さい。それでも
産まれないようなら・・・・。」
「産まれないようなら・・・?」
「帝王切開しましょう。」
「帝王切開?!」
「これじゃ立ち会い希望でも、無理ですね。」
ガビチョ−−−−−−−−−ン!!!!
またまた、こんにちは帝王切開さん、ですか?!
それも日付指定!?今度は逃げられない!?
ガガーン・・・
ハンマーで頭を殴られた気分。
そんな私なのでした。
続く
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
結婚についてのご意見が、またまた来ました。
「上田さんの出産体験記」毎回楽しく読んでますわ。
それにしても最近の結婚についてのご意見、厳しいものが
多いですね。結婚して良かった〜。結婚はいいぞ〜。
という意見はないのかしら。
別に夢抱いてるわけじゃないけど、少しは結婚のいいところも
有るだろうし。
そんな意見は・・・。ないのか。・・・。
ま、ほんとに結婚は大変だということですな。
今の時代、親といる方がなんぼ楽か分からないね。
親のすねかじってる子をパラサイトチルドレン(寄生子?)
と呼ぶそうだ。
ま、すねかじれる親がいるだけいいやね。」
だそうで、結婚はいいぞ〜・結婚してよかったぞ〜
という意見ありましたら、ご一報下さい(笑)
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
第六十八話
どんよりとした気持ちで、診察室をでる。
27日に帝王切開。でてきそうにない、このちび太。
「2800グラムかぁ・・・。」
旦那がぽつりと言う。
「見た?骨がしっかりできてたなぁ。」
「・・・。」
「もうすぐだね。」
「・・・・。」
「大丈夫だって。」
「・・・立ち会いしないの?」
「・・・・。」
「・・・・。」
「うん。いいよ、しないよ。うん。」
「ふうん、ま、いいけど。帝王切開じゃできないしね。」
「まだ決まってないじゃん。」
「そうだけど・・・。」
憂鬱なまま、飲み込んだ言葉があった。
(精神的な事、あるんじゃないのかなぁ・・・)
↑もちろんお義母さんの「いじめ」のこと。
でも黙ってました。いったって、なんの解決策もないんだもの。
はぁ・・・。
折しも今日は、知人の命日。
今日生まれたらいいなぁ・・・なんて「ちらっ」と
思ったりもしたんだけどね。結局生まれない。
家に帰って、帝王切開になるかもしれない、と告げる。
そうかい、とだけお義母さん。
ちび太・・・こんな世の中、出て来たくないよね。
お母さんも居たくないよ。
でもね、居たくても居たくても、
還らされちゃう命が一杯あって・・・・。
お母さんのお友達も、この間還っちゃって・・・・。
あいつ、これからだったのに、
もっとこっちに居たかったろうに。
そう思ったら、行けないんだよ。
還れないんだよ。
まだここに居なきゃいけないんだよ。
だから、お母さんと頑張ろうよ。
「死にたい」なんてもう思わないから。
一緒に生きていこうよ。頑張って出てきて。
一緒に頑張るから。
ねぇ・・・・。
旦那が子供の名前を真剣に考えはじめた。
でも男の子だったら「豊蔵」が第一候補なのは譲れないらしい。
ニッポン・・・というこの国に、生まれいでる命。
日出づる国。
縁あって私のもとに生まれる命。
待ってるよ。
出てくる勇気が出来るまで。
でも27日までに出てこないと、強制的に出されちゃうよ。
頑張れ。
勇気を出して。
頑張れ。
続く
***出産体験記?ちょっと休憩しようよ***
ちょっとブレイク。気楽に読んで下さいね。
最近、息子が反抗期。とにかくすぐ大泣き。
スプーンが気に入らない、コップが気に入らない
自分でやりたかった(ドアの開け閉め・納豆のかき混ぜ・
ぷっちんプリン)等々・・・。
お姉ちゃんに、何か取られたりしても大泣き。
いい加減、きちがいになりそう。
よくしゃべるようになって、本人は一生懸命言ってても、
こっちが理解できないと、大泣き。
ご飯さえ、食べさせれば落ち着くんだけどねぇ・・・。
昨日も大泣き後に食事。
おばあちゃんが、食事に満足して「美味しい顔」をしてる大倭に言った。
「おばかさんがいて困るね。」
すると大倭。自分のおでこを指さしている。
「おばかさん」がここにいる、と言いたいらしい。
これにはおばあちゃん、大爆笑。
「おばかさんなのかい?じゃぁ、おりこうさんはどこなの?」
と、聞いてみると、今度は頭をなでなでしていました。
何回聞いても、そうやるのでおかしいったらない。
子供って、無邪気です。
だから余計に、親の責任って重大だと思いました。
なんにも染まってないものをどう染めていくかは、
大人の「親」の責任ですものね。
いいことはほめる、悪いことは悪いと教える。
当たり前のことだけど、難しいです。特に最近思います。
そんでもって、またまた結婚について、が来たので載せます。
「最近、結婚の話題で盛り上がってますが。結婚を地獄だとか
言ってはいますが、ではなぜ結婚したのかって事を考えてみても
良いのではないかと思いますが。
確かに辛いことは多いと思いますが(現に自分も大変な毎日を
送ってますし)辛いだけなら、一緒に居られはしないでしょう。
子供がいる人は難しいでしょうが、そうでなければ離婚は難しくは
ないと思うのですが。地獄と言うくらいなら、別れてしまっても
良いのでは?それでも一緒に居るのはどうしてか?それが問題なの
ではと。親とか、親戚とか、他人とかの目を気にしてなど、それが
問題なのならその地獄も、大したことはないのではないかと思いますが。
そんなこと、気にしていられないほどの地獄ならば別れてしまうで
しょうし。ただし、子供が出来てしまった場合は、レベルがグンと
上がるのでしょうがね。まず、子供の幸せを第一に考えると、なかなか
別れられずに耐えることになるのかな?とまぁ、色々書きましたが、
親とかの問題で、ゴタゴタしているのは、自分も紛れもない事実だし、
辛いことも間違いないのですが。まだ、一緒にいたいという気持ちが
ある限りは大丈夫なのかな?と思ってますがね。結局「愛だろっ!愛!!」
って事かなぁ(^_^;) 」
だ、そうです。
愛だよね、やっぱ。妥協とかではあって欲しくない。
子はかすがい・・・。
でも子供のため、といって我慢して子供にのちのち
「お前さえいなけりゃ」みたいな事を言ったりする親も
いるようなので、何とも言えませんね。
んで、こんなのもきてます。
「さ〜て「出産体験記」が終わったら次は、「育児体験記」かな?
あるいは、さかのぼって結婚前後のあれこれを書くとか。たのしみに
してますので、がんばってね。」
なんなんだよ、結婚前後のあれこれ?ってっ!!!
気づくとさぁ・・・終わったら書いてね、
とか言われてるのが下記の通り。
*上田さんの出産体験記U(第二子分)
*上田さんのほんとにあった怖い話
*上田さんの育児日誌
*上田さんの結婚前のあれこれ
*上田さんの恋愛相談
なんなんだか。全く。
一応終わったら少し休むよ。でも、読みたいという人が、
10人以上いるなら、何か打つかも。
何を打つかは、これからの皆様からの「これが読みたい」
とかっていうご意見で決めさせて頂きます。
上記のもので「読みたいもの」があったら終わった時にでも、
メール下さい。
一番多いものを打つかな。
うん。
でもまだ終わらないから。先の話だね。
あ、またメール来た。
結婚してよかった、という意見らしい。
来たよ、結婚して良かった、っていう意見っ!!
「どもども\(^o^)/上田さん
結婚して良かったこと、と言うお題ですが。食事を作ることが、
前より楽しくなったと言うことでしょうか。(こんな事言う主夫は
俺だけ?(^_^;))一人暮らしの時は、自分の分だけ作るので、面倒
だと作らないし、適当になってしまうことも多々ありましたが、
食べさせる相手がいると思うと、メニューにもこだわりますね。本を
見たり、インターネットで見た物をちょっとひねってみたり、自分で
考えたオリジナルを作ってみたり。献立を考えるのがちょっと楽しく
なりましたね。自分は好き嫌いが多いので、食べることは大好きという
わけではないのですが、人に食べてもらって、美味いと言ってもらう
ことは大好きです(^o^)
それと、寂しがり屋のわたくしとしましては(^_^;) 夜、寝てる時とかに、
隣に人の気配があるのは安心して寝られます。(人と触れ合っていたい
んでしょうね)他人と(家族も夫婦も自分ではない他人ですから)一緒に
いると言うことは鬱陶しい事も多いけど、安心して安らげると言うことも
多いのではないでしょうか?こんな事でも良いのかな?」
だって。こんなんでもいいですか?
で、次の方は、今日の最初の「結婚について」の
ご意見の方でもあり、一番上の件について、
こんな意見をあとからくれました。
「前回のメールで、安易に別れればいいのではと書いたように
見えますが、別れる(離婚する)事が容易ではないのは分かります。
自分は、離婚したわけではないのですが後は招待状を送るだけと言う
ところまで入った女性と破談になった経験があります。その時の経験は、
まさに 精神的に追いつめられた状況でした。よくおかしくならなかった
な(体or精神)と友人から言われたくらいで、周りの全てが敵でした
(家族、親類)。その経験から考えるに、離婚となるとさらに大変だ、
と言うことは想像に難くないでしょう。でも、その時は「後々を考えると
今決断した方がいい」と思ってそうしたわけで...話が変な方に
行きましたが自分が本当に言いたかったのは、「別れた方がいい」
ではなくて「この相手と一緒にいる理由を考えてみた方がいい」と
言いたかったわけで、それでもどうしても辛くて仕方ないなら、
周りを気にせず別れた方がいいのではと言いたかったんです。
(何言い訳している>俺(^_^;))」
だそうです。いろんな人生がありますね。
私の友人にもいます。
結納して、破談になった男の人とか、この上の方と同じで
招待状送る直前に破談の女の人。
電話でさ、結婚披露宴これる?
いついつで、どこそこのホテルでやるんだけどって聞かれて
OKだよっていってさ、じゃ招待状送るね、から連絡きやしない。
妹の方に電話して、駄目になっちゃったんだよ、
と聞き、何もいえなくなってしまいました。
それぞれ、辛い時期を過ごしていました。
どちらも親がらみで駄目になったの。辛いよね。
今は日本人同士でも「国際結婚」みたいなもんだからね。
逆に「国際結婚」の方が、かえってあきらめがついていいのかもなぁ・・・。
よーし!今日は来てる感想を一部公開!!!
「同居の話し。ためになりました。なるほどね、
たしかにそうです。子供が生まれてからじゃあ大変だもんね。
私の友達には子供が二人いて、離婚した子がいます。結構
明るく生きてるけどね。ちゃっかり恋愛なんかして、再婚
しようかしらと迷ってたりする。私が一度もしてないのにっ!!
なんだとっ!御祝儀は半額だからね、と怒った。どうも
幸せそうなのよね。だからって別れろとか思ってるわけじゃないのよ。
そんなふうに生きてる人もいるよ。と言う話です。」
ご祝儀半額っ!っていうのがいいよね。
「みっちゃんの体験記、辛い事続きですね。何だか渡る世間の
幸楽のさつき(泉ピン子)だよ〜。よくぞここまで頑張ったね。
アタシが表彰状をあげるよ。」
わはははは。表彰されちゃった。ありがとうございます。
「出産体験記54、今日読みました。
たった2回いきんだだけで生まれるんだったら、
私も産んでもいいかな? って思う。
でも、そんなのめったないですよね〜。
産む前。いや、作る前にお産が軽いか重いか分かればいいのに〜。
私は出産どころか、結婚もまだまだ先の話だから関係ないけど。」
二人目はこんな感じ、って友人が結構います。
ひとりひとり違うからね。
楽に産めるなら、3人産みたい気もするんだけど。
「ダンナへの気持ちがかなり冷めてるようなのですが、
一体どうやって回復していったの??
同居させられて、さらに姑にそんな目に合わされて、
私なら「別れてやるぅ〜っ!!」って感じなんですけど。
やっぱ、そんな簡単なものじゃないのかな??」
そうだよねぇ・・・。
ねぇっって自分の事だろ。全く。
ま、離婚するのはいつでもできる、って思ったから
今があるのかなぁ・・・。
「上田さんの出産体験記」を毎回楽しみにしています。
明日は息子さんの検診のためお休みと聞き、えーん、残念・・
と思ってます。
だって、毎日仕事の終わるちょっと前に必ずひらいちゃうくせが
ついちゃった。
これからも、たくさん続けてくださいね。
出産前後だけでなく、今度は、子育て体験記とか、
子供の成長日記とかずっと書いてください。」
感想ありがとうございます。
返事確実なんで、感想下さいね。
さてさて今日はもう時間です。
体験記本編はまた明日。
楽しみにしていた方ごめんなさいね。
そろそろ始まるかな「陣痛」・・・。
続く
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またまた来ました。「結婚観」のお話。結婚はいいぞ−−−!
ってやつです。載せますね。
「あ、結婚観の話だけどもさ、私、前回のコメントで
「結婚は良くない」と言った覚えはないで。
何年経っても、子供がいてもいなくても、ラブラブな
カップルも沢山知っとるぞ。うちだって、そりゃ「大変な
こともあるが」それなりに幸せだし、だいたい私なんか短気だか
ら「利がなかったらとっくに離婚してる」よ。
わはははっ!人間生きてりゃ「大変なこと」はいつでもあるし、
間違いなくみんな老いて死んで行く世の中で、親を当てにして
いられるのなんかそんなに長かない。(「パラサイト・シング
ル」に関してはほぼ100%「そいつらの親が悪い」という持
論を持ってるけど。)
他人と結婚という名の元につながっていって、次の世代を育て
て、見守っていくのは素敵だよ。必ずしも制度としての「結婚」
は必要ないかもしれないけど。血のつながっている人とだけ、
深い理解があるってのはちょっと人間として浅いよな。堅く
なっちゃったけど、結婚、良いよ!ラブラブな人と、堂々と
同居できて、お互いが親以上の存在になれるんだよ。ゼロ親等だよ。
とにかく、人間、一度で良いから必ずやってみるべきだね、
結婚&子育て。」
と、もう一通。
「結婚はいいぞーーーーーーって言う人だっているさ。
ウチの親だ。
いまだにラブラブだし。子供の前で平気でいちゃついてるしさーー。
お互い結婚していい方に変わったんだって。
そんな結婚ならしてみたいですねぇ。
何にせよ、お互いへのおもいやりというのは大切でしょう。」
だってさ。
私も結婚自体はいいと思ってるよ。
だって、自分の事を理解してくれる人と一緒なんだもの。
これ以上いいことなし!でしょ?
煩わしいのは、その二人にちょっかいだしてくる不幸せな人達なのよ。
幸せな人は、幸せな人にちょっかい出さないもの。そう思いません?
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第六十九話
♪歩こう、歩こう、私は元気〜
歩かなきゃいけないのは、わかってるんだけど・・・。
う〜ん。怠慢な妊婦。体重も4キロ増。
ここんとこ3キロでおさまってたのに、一気に増えた。
やべぇ−−−−っ!!
そんなになって、やっと重い腰をあげる。歩かなきゃ。
どうせ、あと3日で出てこなきゃ、切られちゃうんだ。
歩こう、歩こう。
子供達が遊んでる。
1年後は、うちの子も混ざって遊ぶんだなぁ・・・
なんて思いながら歩いていると、近所の奥さん達につかまる。
「まだ出てこないの?」
「うん。まだ。」
「男か女か聞いた?」
「絶対教えないんだって。生まれてからのお楽しみ。」
「そのお腹の出方は、男の子よ。」
「みんなそういうよ。」
「でも上の方だね。」
「うん。下がってない、って言われまくってる。」
「むなごっていうんでしょ?そういうの。」
「むなご?」
「確か・・・。」
「大変らしいよ。産むの。」
「脅さないでよ〜。」
なんて会話をした記憶がある。
私の産む予定の病院は、当時、本当に絶対に赤ちゃんの
性別を教えてはくれなかった。
当時、であって、今は教えてくれる。
4年の間に、なにがあったのか知る由はないのだが。
家に帰り、みんなに男の子だよ、といわれた話をする。
すると、今まで男の子だよ、
と一番に言っていたお義母さんが言った。
「女の子かもしれないよ。」
「は?」
「なんか、そんな気がする。」
「はぁ・・・。」
旦那の帰宅後に、その話をする。
「男だよ、男。」
「・・・。」
「まだ出てくる気配なし?」
「うん。」
「やっぱり「かば」だから、水中出産じゃなきゃ
出られないんじゃないのか?」
「豊島区まで行けないでしょっ!」
*今は知らないけど、当時近県では、豊島区の病院1件のみで
水中出産をしていました。
全く、こっちの気もしらないで、言いたい放題の旦那。
同居中の義妹が、社員旅行で海外へいった。
すごいなぁ・・。海外。
お腹のちびの頃は、社員旅行は宇宙かなぁ・・・
なんてくだらないことを考えながら、
4月24日は過ぎていったのでした。
続く
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みなさん、寝言いいます?うちの子供はよく言います。
上の子の方は、よく泣いたり怒ったりしています。
「それ持っていっちゃ駄目でしょっ!」
とか言いながら、むっくり起きあがり、こっちが何事?
と思っていると
「ほら、なくなっちゃった。見てよ。」
とかいって、手を差しだし、またグ−−−−−−−zzzzz。
とか、いきなり、うわ−んと泣き出したり・・・色々です。
下の子の方は、割と笑い出す事が多いのですが、
この間は、夢の中でお姉ちゃんに、物を取られたらしく
「ねぇね(お姉ちゃんのこと)が、ねぇねが、ぶんってした。」
と、訴えていました。
で、昨夜のお話。
通勤途中、私はしっかり寝ているのですが、
昨日はせんげん台から乗ってきて、隣に座った親子が
いろいろ話をしていたので、目が覚めてしまいました。
電車の中って、みんな割と無口でしょ?
なのに隣で話されちゃうと、目覚めちゃうじゃない?
で、なんだろう、と聞いていると...
その子供の方が、2歳位で「やまと」というらしいのです。
うちと同じ名前か・・・なんて思ったりして。
「やまとく〜ん。」
と親がいうと、可愛い声で
「は〜い。」(あ〜いかも)
と返事をしていました。
ほほえましい・・・なんて出来事がありまして・・・。
帰宅後、どんな字で「やまと」なのかねぇ・・・
なんて家族と会話をしました。
就寝前、旦那にその話をしていたところ
(旦那は残業でこの話を聞いていないので)
「それでね、その子の名前を、やまとく〜んって
呼んでてさぁ・・・。」
「あ−い。」
「・・・!?」
思わず、布団から起きあがり、旦那と私の間に寝ている
大倭を見ました。
試しにもう一度。
「やまとく〜ん。」
「あ〜い。」
寝てるのに、しっかり返事をしていた、息子、大倭でした。
こいつもおもしろいやつです。
さて。本題に入りましょう。
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第七十話
26日朝、お腹がおかしい。
なんか張ってるような、なんともいえない感じ。
30分おきくらいに、その変な感じがくる。
おおっ!帝王切開ならずっ!!!と喜ぶのもつかの間。
気づくと、その「張り」はどこかへいってしまった。
ちぇっ。
明日の検診次第で、帝王切開。
とうとう前日。ため息がでる。
不安と期待。不安95,期待5って感じ。
夜、義妹が帰ってきた。
おみやげをもらう。ありがとうっ!
ちなみにこの義妹、産婦人科に勤めていた経験があって、
出産に立ち会ったこともある。
「お義姉さん、まだ生まれてなかったんだ。よかった。」
旅行中では、うまれたての赤ちゃんに会えないから、
生まれないといいなぁ・・といっていたのでした。
おみやげをひろげ、旅行の話で盛り上がってる中、
旦那が言いだした。
「瑞穂、ってのはどう?」
「は?」
「瑞穂。」
「名前のこと?」
「他になにがあるんだよ。」
「どんな字書くの?美津穂?」
「ブブー、これこれ。」
旦那は、国語辞典を持ち出してきた。
瑞穂:みずみずしい稲の穂。
「瑞穂の国」日本をほめたたえた呼び名・日本の美しい総称
「日本だよ。日本。」
「ふ〜ん。」
「これっきゃない、って感じだろ。」
「わかった、字画調べてみる。」
私も名付けの本を取り出してきて、調べる。
悪くはないけど、あまり良くもない。
「いいんじゃない?悪くないと思うよ。
豊蔵よりはよっぽどいいよ。」
と義妹。
「豊蔵もいいんだよ。」
「変だよ〜。」
「瑞穂か。いいよ。これが女の子の第一候補ね。」
「よし、決まった。」
「第一候補、って言ってるでしょ。」
「決まりだよ、決まり。男なら豊蔵、女なら瑞穂。」
「豊蔵は駄目っ!」
「なんでだよ。」
なんて言い争いながらも、なんとか両方の候補が決まってほっとする。
豊蔵は嫌だけど(笑)
「普通分娩できるといいね。」
「うん。」
「でもこれで一安心だね。」
お義母さんと、義妹と、4人で少し話したせいで
床についたのは11時すぎだった。
明日、検診なのに・・・と思いながら、目を閉じた。
帝王切開・・・・嫌だなぁ・・なんて思いながら
眠りに落ちていった。
寝苦しくて目が覚める。
何か変だ。
お腹・・・・?
「お腹の張り」に目が覚めたのは、
零時を少し廻った12時50分頃だった。
続く