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感想メールです。

 「こんばんは! 出産体験記やっと110話まで読めました!
 (遅いけど)気づいたら50話も読んでないのたまってました。
 会社の昼休みにこっそり(この際と思い)全話印刷したら、
 200枚近く出てしまってびっくり。瑞穂ちゃん、大変だったん
 ですね。赤ちゃんが鼻や体に管通されて保育器に入れられ
 てる姿って、あまりにも痛々しく、見ていてつらいですよね。
 読んでいて義姉の出産の時ととかなり重なりました。
 義姉は妊娠中毒症で千葉大学病院で帝王切開で
 出産しました。千葉大では1000g以下の赤ちゃんを
 扱えないので、救急車が待機する中、海浜病院の医師同伴での
 手術でした。7ヶ月の終わり頃でしたが、赤ちゃんの体重は780g。
 赤ちゃんが片手に乗るサイズなんて・・。
 本当だったらもっと大きいはずなのに、お腹の中で
 育てない状態だったみたいです。義姉はせっかく赤ちゃんが
 生まれたのに、一目も見ることが出来ないまま、
 赤ちゃんと別の病院に入院していることが、とてもつらかった
 はずです。やっぱりその病院も、毎日の面会を義務付け
 いて、義姉がしぼった母乳を毎日旦那さんが届けました。
 義姉は産後2週間くらいで退院しましたが、
 赤ちゃんは3ヶ月ちょっとくらい入院してました。でもその子も、
 もう少しで1歳になります。すごく可愛い、元気な子です。
 小さいけど超未熟児で生まれたなんて見てわかりませんよ。
 ああ、もうこんなに長くなっちゃった。話したいこと
 もっといっぱいあるのに。またメールしますね。では、また!」

1000グラム以下の赤ちゃんを扱わない病院って結構多いようです。
今、元気で何よりですね。
109話で書きましたが、ママの味について。こんなメールが来ました。

 「思い出したことがひとつ。
 知人の職場で、アレルギーもちで乳製品が一切口に出来ない人がい
 たそうな。んで、そのひとが「ミ○キーってどんな味がするの?」
 ときいたら、みんなして「ママの味っ!」と答えたそうな。
 その人は「ママの味ってどんなんだ〜っ!」といってたそうだが (^_^;」

だそうです。教えて上げなきゃ。母乳の味だって(笑)。では続きです。
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第百十一話

改めて見まわすと、たくさんの赤ちゃんがいる。
それぞれに、名前・誕生日・入院時の体重が
明記されたプレートがついている。
ここ(集中治療室)で、保育器に入ってる赤ちゃん達は、
みな小さい。眼にアイマスクをされて、おむつも
胸の方まできてる感じ。
よっぽど、小さく生まれたんだろう・・・。
おむつから出ている足が、枯れ枝のようだなぁ・・・
と思う。普通に月満ちて生まれたって、
うちの子みたいなことになったりする。
小さく生まれたこの子達は、どれほどのハンデを
背負うんだろう・・・。
そんなことをふと考えてしまった。
ここはそんな赤ちゃんが一杯。
もちろん、うちの子のような病気の子も
いるんだろうけど、見渡す限りでは、みな未熟児だ。
カメラで、自分の子供の写真は撮影OKだけど、
ビデオは不可。
理由は簡単。他の子供も写ってしまうから。

むくみでひどい顔だけど、写真を撮る。
なでて、話し掛けて・・・
そんなことしかできない私達だった。
人工呼吸器は、まだついてる。

でも、きっとよくなってるんだよね?
そう信じよう。
そんな感じで、今日は帰ってきた。

5月7日日曜日晴れ。
夢見が悪くて、気になる。
でもいいことなのかもしれない。
ゾクゾクするような夢だったけどさ。
真夜中12時くらいから12時10分くらいの間に見た夢。
瑞穂・・・・。
瑞穂にとって、いい夢だったらいいなぁ・・・。
でもほんと、気味悪かったけど。
目が覚めて冷や汗かいてたもんなぁ・・・。
私の「夢見」は、かなり当たる。
こればっかりは自分で自覚している。
というより自覚せざるをえないくらい当たるのだから仕方がない。
今回の夢が当たっていたらいいなぁ・・・と思う。

旦那から、おへそにいれてた「点滴」が
今日とれていた、と聞く。
食事は母乳オンリーになったということだ。
もちろん、鼻から管入れて、胃に直接流し込んでるんだけど。
そうそう、あと、うつ伏せ寝になってたとか・・・。
うつ伏せ寝・・・大丈夫なのかな・・・?
後から聞いたんだけど、呼吸がしやすいのは
「うつ伏せ寝」なんだって。
呼吸があやしいうちの子の場合、最適な寝方らしい。
・・・・ふうん。

5月8日月曜日晴れ。
人工呼吸器と自分の呼吸とを「平行」して
やるようになったらしい。
明日は、またまた一緒に行く。
旦那は今週、早退遅刻をしまくって病院通い。
頑張ってね。

5月9日火曜日曇り。
行きがけに気づいたのだが、旦那から
タバコの臭いが消えていた。
やめたの?と聞けば、吸ってないだけ、
という。彼なりに、願掛けしているのかもしれない。
子供の「肺」が悪いと聞き、自分なりに今できることを
してるのだろう。
あれほど好きなタバコだったのに・・・。
・・・・少しだけ見直した。

後日談。このタバコ。
今では完全にやめてしまった。
1年くらいは、休んでるんだ、とか言ってたけど、
もう今は大嫌いらしい。会社から帰ってきて、
私とすれ違うなり、髪の毛がタバコ臭い!頭洗えよ!
という位嫌いらしい。
会社で、私の周りの人が吸ってる煙で、髪につく臭いにまで
うるさいのだ。
昔の私以上に、タバコが嫌いらしい。
人間変われば変わるもんである。

病院では、ベッドの位置が変わっていた。
相変わらず集中治療室だけど、人工呼吸器が外れていた。
あの赤ランプの姿もない。
これはいい!絶対いいんだ!

昨夜から、直接母乳を飲む練習をはじめたとか。
ちょうど、3時のミルクタイム。
懸命に哺乳瓶の乳首を吸っていた。
あまり飲んで、心臓に負担がかからないように、
少しずつ飲んでいるんだとか。
少しって・・・?
20ccずつ?
ほんとに少しじゃん!
ちなみに大さじ1杯15cc。
残りの分は、胃に管が入ってるので、
そちらから流し込んでいるらしい。

「おむつを取り替えてください。」
「へ?」

突然、看護婦さんに言われる。
布おむつはやり方わかるんだけど、
紙おむつは初めてなのでどうやるの?状態・・・・・。
仕方なく、恥ずかしいけど、聞いた。

「簡単ですよ、ほらこうやれば・・・。」

看護婦さんに教わり、初めて取り替えた。
ウンチを少ししていた。
絶対よくなってる、絶対大丈夫!
それを実感した日だった。


               続く




                                                              
第百十二話

月10日水曜日晴れ。
今日は搾乳以外、ずっと寝ていた。
出血の方はかなり良いんだけど、やっぱり動くと辛い。
昨日、有頂天になって、興奮してたからかも。

旦那は今日はじめて「抱いた」という。
えーーーーー!!!!
抱っこできるってことは、たくさんついてる管は
どうしたのさーーーーーーー!!!!
取れたの?
取れたの?

「明日行く?」
「行くっ!」

1も2もなく「行く!」と返事をする。
今日辛かったことなど、すっかり忘れてる。

で、瑞穂のほうは、2時間もかけて「検査」したとか。
何の検査?
・・・・・?

とにかく明日だ!
気合を入れて、早く寝る。

5月11日木曜日曇り。
病院へ行く。二人して、集中治療室で瑞穂を探す。
いない・・・・・!
どうして?!
まさか、急に・・・?

と思ったら、看護婦さんがきて言った。

「あ、瑞穂ちゃん、あちらの部屋に移りましたよ。」
「え?あちら?」
「おめでとうございます。」
「・・・・・っ!!!!」

あちら、とは言わずと知れた、普通病棟。
未熟児新生児科の普通病棟。

30人くらいの赤ちゃんが、いたるところにいる。
いたっ! 瑞穂っ!!!
相変わらず、足にモニターついてるけど、
胃に管も入ってるけどうれしいね。
更になんと、洋服も着てる!!!
黄色いパンツもはいてる。
剥き出しのおむつ姿ではない。
旦那と二人で、写真とりまくりであります。

説明を受ける。
肺の方は、もう完全にいいとか。
あとは体力の回復のみ。
自分で80cc位のミルクを飲み干せるようになれば
いいらしい。まだ、ものすごく大変そう。

写真、早速現像に出す。
サ−ビスで一枚大きくしてもらう。
かわいいっ!!!!
あんまりかわいいんで、数枚焼き増しして、
写真立てまで買って、枕もとに置く。

本日劇団の稽古日。
旦那が出席しに行く。
電車で30分かかる女の子が、自転車で
ここまで来たとか。すげぇーーーー・・・・。
いくらお金がないからって・・・
でも気合いだね。尊敬に値するよ、うん。
台本完成間近。11月公演・・・。行けるかな。
無事退院してて、無事に成長してればいけるよね、きっと。

5月12日金曜日曇りのち夜大雨。
ちなみに,、この天気は、日記より抜粋しています。
もちろん実家の天気です。
今日、瑞穂は脳の検査。CTだってさ。
脳・・・。
こればっかりは、見た目じゃわからないからねぇ・・・。
なんともありませんように・・・。
祈る私でした。


               続く





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今、耳鼻科通院してます。もちろん会社は「遅刻」です。
私じゃなくて、子供達なんだけど・・・。
耳鼻科って混むんだよねぇ・・・。
でもまぁ、春という季節でよかったです。
これが冬だったら、コンコン、ゲホゲホ・・・
そんな人ばっかりだから治しにいってるのに、
違う風邪もらっちゃったりで、延々続く通院。
なんにしても、早く治ってほしいです。

体験記も、もうすぐ終わりです。
さてさて、頑張って打ちますんで、頑張って読んでください。
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第百十三話

脳の検査・・・。
CTでは異常は発見されませんでした。
うれしい限りです。

5月13日土曜日、雨のち晴れ。
妹と、母と、父の運転で、医療センターに行く。
足に管がついてたけど、はずしてもらって、
ガラス越しに対面。両親は初めて「孫」を見る。
お義父さんも、来ていた。

瑞穂は空腹なのか、ふぇー・・・と弱々しく泣く。
もっと力一杯泣かないと、ご飯は後回しだぞ〜。
しかし、顔は真っ赤になって泣いてるので、
これが今の力一杯なのかもしれない。
まだまだ、体力は戻ってないようだ・・・。

5月14日日曜日、晴れ一時雨。
今日は日曜だけど、劇団の稽古日。
少し顔を出す。実家から歩いて3分くらいの
ところが稽古場なので、便利で楽チン。
少ししか来てなかったし、少しだらけてたけど、
あのムード大好きっ! 気晴らしになりました。

さて、今日は旦那と一緒に瑞穂に面会に行きます。
またまたミルクの時間で、またまた泣いていました。
だから、もっと力一杯泣かないと・・・。
後回しにされるんだってば。
言ったってわかんないだろうなぁ・・・。

明日から、私が面会にきます。
もちろん実家から、電車に乗って。
旦那は会社にちゃんと行きだします。
一週間あえないじゃん、と旦那は抱きまくり。
おかげで今日は私、全然抱けませんでした。
しかし、毎日旦那が来ていただけあり、
瑞穂は旦那が声をかけると、反応します。
私じゃ反応しないのに。ちょっと悔しい。

「明日からはお母さんがくるからね。」
「お父さんは、土曜にまたくるからね。」

そう瑞穂に言って、面会時間は終わりました。

この部屋は、集中治療室とは違い、
割合安定した子供達がいます。
しかし、瑞穂のとなりの赤ちゃんには驚きました。
だって、入院時の体重が、なんと300グラム台なんです。
300グラム・・・? 
見たとき、一瞬、眼を疑いましたもの。

片手に乗るよね、どう考えても。
未熟児の成長過程は、出産予定日で、
計算するとかで出産予定日だった日も明記されています。
瑞穂と一緒、4月が予定日でありました。
それが11月に、なんだかの理由で、
生まれてしまい・・・300グラム台・・・。
そして、現在5月。
つい、隣同士のベッドにいる、
二人の赤ちゃんを見比べてしまいます。
ほんと「お腹の中で大きくなる」ことの重要さが
わかります。
普通に4月までお腹にいた私の子供は
「3000グラム台」。
11月から外にでて、育っているこの子は、
いまだに「2000グラム未満」。
まだ、身体は、頭でっかちの宇宙人のよう・・・。
もちろん、まだまだ片手で持てる大きさです。

現に看護婦さんなんか、それくらいの赤ちゃんは、
3人くらい片手の腕に乗せて運んでる。
おいおいおい・・・。
初めて見たときはびっくりです。

ここは、そんな大きさの子供が一杯です。
宇宙人がいっぱいいる・・・。
そんな感じです。
旦那が言った言葉だけど

「ここは生命にあふれてるね」
「普通の病院とは違うよ。」

同感でした。
生きたい、生きたい、生きたい、
って感じがひしひし伝わってくる・・・
そんな病棟です。

後日知ったのですが、1000グラム未満で
生まれた子供が5歳まで生きる確率は、
きわめて少ないんですって。
隣にいたあの子は、今、元気にしているんでしょうか・・・。
今となっては知る由もないのですが、
元気にこの大地を歩いていることを願います。

そして、これから、赤ちゃんを産もう!
と思う方。
タバコなど、早産を引き起こすものは、
極力やめましょう。月満ちて産んであげて下さい。

ほんとです。
子供のためにも、もちろん、お母さんのためにも。


                     続く






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感想メールです。

「お久しぶりです。出産体験記、読ませていただいて・・・
 すごく大変だったんだーっ、全然知らなかった!!って
 につまるものがありました。元気な元気な、お話好きの
 瑞穂ちゃんしか知らなかったから・・・。でもでも、よ
 かったよね。すくすく育ってくれたし、あーんなに元気で
 素直な可愛い子なんですもの!!!元気な姿を知っている
 だけに、しみじみとよかったなーっって、ほんっとに
 よかったぁーって思ってます。」

ありがとうございます。でも素直には?ですけどね(笑)。

「お久しぶりです。体験記が、あと少しって・・・なんだか
 寂しいです。私も母乳がホルスタインなみに出てしまって、
 赤ちゃんの飲んでる反対側がシャワーのようで「片手に赤
 ちゃん、片方はマグカップ」片方で足りてしまうので、マ
 グカップ8分目の母乳は捨てていました。ある日、これは
 ミルクという思いつきからとんでもないことを思いつき、
 結果は何故か「アラーの神様」に祈りを捧げるかのごとく
 ・・・・「は・はー」状態でした。
 何だと思います?(分かってしまうかな)ジャ、ジャーン
 「スペシャル ミルクコーヒー 母乳バージョン」いやー、
 絶対試さなくてもいいものです(笑)
 瑞穂ちゃんが、元気でいると分かっているから読める体験
 記です。長女のお産のとき、保育器の赤ちゃんの話を聞い
 てべそかきそうになった事を思いだしました。」

確かに毎日来ていたのが来なくなるってのは寂しいかも。
3ヶ月以上?ありがとうございました。

「私が病院で弟を見せてもらえなかったのって、面会が両親
 だけに限られてたからなんだろうね。今になると、いろい
 ろ発見。母に言わせれば、弟は最初「おにぎり」サイズ
 だったそう。それから「ティッシュ箱」サイズにかわり、
 人間の赤ちゃんの標準体型に近づいてったみたい。
 そのとき(6歳)はぜんぜん弟が死んじゃうかも・・・
 なんて思いもしなかったけど、両親や祖父母は毎日ビリビリ
 してたんだろうなあと思います。今は鼻のところに管を通し
 てた時のあとがちょーっとだけ残ってるぐらいで、他はなん
 ともないんだけど、これって実はすごいことなんだなあと
 実感。うちの弟も肺がだめだったの。」

無事でよかったですよね、ほんと。哀しい事の方が多いから、
ほんとにほんとに・・・。
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第百十四話

5月15日月曜日、雨。
電車ではじめて、医療センターへ。
雨は結構強い。冷凍母乳を持っての通院は、
はっきり言って辛かった。
電車の乗り換え2回。
バスにも乗る。往路だけで、疲れました。
でも、少しずつでもよくなってる瑞穂を見ると、
うれしくなります。
面会時間は、基本的に3時から。
早く行っても、文句は言われません。
帰りのバスの時間を気にしながら面会をします。
バスは1時間に1本しかなんだもの。
抱っこしていたら、看護婦さんが私に言いにきました。

「明日、沐浴をやりますから、3時に来てください。」
「沐浴・・・?」
「はい。沐浴指導しますから。」

おおっ! 例の振っちゃいけない「沐浴」。
母親学級で習った、あれです。
いよいよ明日、実践です。

「わかりました、3時ですね。」
「じゃぁ、お願いします。」

あとは体力がつけば・・・って先生は言っていた。
体力がつけば・・・退院・・・って事だよね。
退院できるんじゃないのかな、もうすぐ。
勝手に頭の中で、考えてしまう。
いけないいけない、全然違ったとき
落胆が大きいからやめよう、考えるの。
ふと、隣の赤ちゃんには面会が来ていないらしく、
看護婦さんが電話しなきゃ、といっているのを耳にしました。
・・・・・。
そうか・・・。来てないのか・・・。
・・・・。
そういや、見かけたことないな・・・。
・・・・。
赤ちゃんもさびしいだろうなぁ・・・。
旦那が1週間以上、通っていただけあって、
旦那の声に反応していた瑞穂。
来て上げれば、それなりの反応を示して、
愛情もわくのに・・・。
決して、こないから愛情がない、
とは言い切れないけど。
なんとなくそう思った私でした。
とにかく、疲れた。
雨の中、帰りはラッシュに少し引っかかり、
母と二人へとへとで帰ってきました。
しかし、まだ休めません。
帰ってすぐ張りまくった胸をまた搾乳して、
一段落してからやっと布団にもぐれた私でした。
明日は沐浴。
ドキドキです。
夕食後、雑誌を引っ張り出し、おさらい。
頭の中に叩き込み、明日を待つ私がいたのでした。


              続く








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百十三話でタバコはやめましょう、というのを載せま
したよね。そのことでメールがきたので、載せちゃいます。

「 メールに「タバコ」の怖さがあったけど今日、
 雑誌を立ち読みしていたら最近キレる子が多
 いのは、妊娠中のタバコがもたらす「胎児の
 脳への影響」があるということがピッバーグの
 大学で、発表されたそうです。喫煙していた
 母親と子供と、タバコを吸わない母親と子供。
 子供の対象年齢は10才です。何%という、細かい
 数字までは憶えていませんが、とにかく、おなか
 の赤ちゃんには、いい影響はないそうです。
 そりゃ大人が吸ったって体に悪いもの。
 学生でもカッコつけて吸っている人、
 いいことないよ。夫がいうには、喫煙することに
 よって、ホッとするとかいうけどそれは間違いで、
 逆に脳が刺激を受けるようになる、という事です。」

ひえぇーーー。
きれる子とまで関係あるなんて、怖いですね。
私はただ、リスクが大きいって言いたかっただけ
なんだけど、育った後までリスク背負う位なら
やっぱりしないに越した事ないですね。タバコは・・・。
*************************

第百十五話

明日は沐浴・・・。
予習をしながら、ふと思い出す。
そういや今日、検査しました、って言ってたなぁ・・・。
心臓の検査とか・・・。
どうだったかなぁ・・・。

最初見たときは、亡くなった赤ちゃんかと思った。
だって、きれいな金色の下地に模様の入った布が
かぶってある箱に入って、移動してたんだもの。
ちょっと今、検査中なんで、入室は待ってください、
と言われて、部屋の前で待ってたんだけど
その箱が来たときは、心臓がとまるかと思った。
薬をつかったんで、起きないように、
布をかぶせたって後から聞いたけど・・・・。
大丈夫だよなぁ・・・。
まぁ、沐浴やるんだから良いのかな。
うん。あんまり考えるのやめよう。
寝なきゃ・・・。
明日も行くんだし・・・・。
また雨らしいから、疲れちゃうから・・・・。
そんなことを考えながら、そのままいつのまにか
眠ってしまったのでした。

5月16日火曜日雨、のち曇り。
再び雨。冷凍母乳片手に、医療センターへ。
沐浴です。

なんと、鼻の管が取れていました。
胃に入っていた管です。
もう哺乳瓶だけで飲みきれるということです。
体力が少しずつ、ついてきています。
鼻の管がないと、普通の赤ちゃんに見えます。
うわ〜ん。カメラ持ってくるんだった。
でも荷物がなぁ・・・。雨だし・・・。
ちょっと愚痴。

沐浴は、無事終了でした。
瑞穂は、気持ちよさそうに、つかっていました。
お湯につかりながら(腕だけだけど)更に赤ちゃん片手。
緊張と、熱いのとで、汗っかきの私は汗だくでした。
看護婦さんが、瑞穂に洋服を着せて、
汗を拭いている私に言いました。

「上田さん、明日は直接母乳、いってみましょうか。」
「直接母乳?」
「そう、飲ませてみたいでしょ?」
「・・・・!。」
「母乳パックも結構持ってきてるみたいだし、出てるんでしょ?」
「はい。」
「じゃ、明日は2時ちょっとすぎに来てください。3時の
 ミルクタイムで飲ませましょう。」
「わかりました。」

直接母乳・・・。
チビちゃん、瑞穂に飲ませるんだ。
きゃーーーっ!うれしいーーーーーーー!
更に看護婦さんが、こそっと教えてくれる。

「ちゃんと飲めたら、多分退院準備ですよ。」


退院!
まちにまった、その言葉。
今まで、病院側からは、一切出てこなかった言葉。
ほんとに? ほんと?
ま、一応看護婦さんの台詞だから・・・。
でも何人もの赤ちゃんを見てる。
「流れ」はわかってる人だ。
うれしい! 頑張ろう瑞穂!
どうかちゃんと飲めますように。
ついでに明日は、いい天気でありますように。
旦那にいうと、大喜び。

「行きたいなぁ・・・。」

とこぼす。

「会社行くのが、今の仕事でしょ?」

となだめる。

「土曜日には行くからな。」
「その前に退院かもよ。」
「そんなに早いのかよ。」
「わかんないけど、なんとなく。金曜大安だしさ。」
「あぁ、そうか、なるほどね。」

などと、勝手に退院日を決め付ける私。
さて、明日の天気。
予報では晴れ。
思わず大きい声で、気合を入れる。

「よし!明日はすんばらしい天気だぞ!」
「なんだい、そのすんばらしいって?」

お母さんは大笑い。
いいさ、笑ってくれよ。
ふんだ。ちょっと浮かれ気分なんだもん。

そして予想通り、すんばらしい天気で、
5月17日水曜日がやってきたのでした。
直接母乳で、あんまり張ってなかったら、
出が悪くて飲みずらいだろうし、張りすぎてても、
飲みずらいだろうから搾乳時間を気にして、
調整して、医療センターに向かう私でした。
どうか、瑞穂がうまく飲めますように。
祈る気持ち一杯で・・・。


              続く






*********************
感想メールがきたので、載せますね。

「 もうすぐ初めての授乳が始まるんですね。
 私は初めて飲ませた時の感想は「可愛い、
  とにかく可愛い」と思っていたのに、
 途中で「おえっ・・・」とやられちゃった
  ので、ちょっとショックでありました。
 嫌なと時は、ブンブン首を振られちゃって、
  だんだん頭に来ちゃったりしてね。」

そういうわけで、授乳です。
*********************

第百十六話

さて、直接母乳です。
いつもとは、違う部屋に通されました。
もう一人、やっぱり今日直接母乳という人が、
先に部屋に入っていました。

「今日は、お二人とも初めての直母ですね。
  緊張しないで、頑張ってください。今、
  赤ちゃん来ると思いますので。」

看護婦さんは、そういいながら、説明をはじめた。

「まず、洗浄綿で乳首を拭きます。
  そのあと、授乳です。」
「はい。」
「そうですね。最初ですから、右左、5分ずつで。」
「5分ですか。」
「そうです。慣れてきたら、8分ずつ、
  とかにしていきましょう。」
「はい。」

そうこうしてるうちに、来た来た、赤ちゃん。

「はい、瑞穂ちゃん。」

連れてきた看護婦さんが、瑞穂を手渡してくれた。
大きな目で、こっちを見てる。
う〜ん。お義母さんそっくり。

「まだ、あげないでください。体重計ってからね。」
「計るんですか?」
「そう。飲む前と飲んだ後を。そうすると
  飲んだ分がわかるでしょ。」

なるほど。
そんなに微妙なことで、体重増えるんだ・・・。
体重を計り、さて、直接母乳です。
心配をよそに、瑞穂はおっぱいに食いつき、
ごくごく飲みました。
うわーーーーー。
張ってたのが、奥の方から、すーーーーーーーっと
消えていくのがわかります。
搾乳とは大違い。
気持ちいい。
これは飲ませたほうが楽チン♪
あっという間に5分。
反対にして、また飲ませる。
ほんとよく飲む。
隣の人は、全然食いつかないので苦労してる。
赤ちゃんも小さい。
口さえあけない。あれも大変そう・・・。
ちらっと見てそう思う。

**基本**
授乳中は、赤ちゃんの顔を見ましょう。
よそみは駄目です。

あっというまの10分間。
ゲップも上手にできて、さて体重は・・・・。

「うわ、120ccも飲んでる。飲みすぎ!」

看護婦さんが、大きな声で言う。

「80ccでよかったのに・・・。
  こりゃ、次の分減らさなきゃ。」

え・・・! 次を減らす?
そりゃ可哀相じゃない?なんて思ったりして。

「お母さん、よく出てていい感じでしたね。
  瑞穂ちゃんも上手に飲めてよかったですね。」
「ほんと、よかったです。お腹すいてたんでしょうね。」
「一応、ちゃんと飲めたので、退院予定日を決めますね。」
「え!ほんとですか?」
「19日ということで。いいですか?」
「はい。」
「明日は、沐浴と直母、両方やりましょう。
  大変だけど頑張ってね。」
「はい。」

退院は看護婦さんから告げられた。
そうかぁ、先生と打ち合わせしてるから、
看護婦さんが告げる事もあるんだなぁ・・・
なんて思いました。
昨日の言葉は、真実だったわけです。
明日は、課題二つです。
沐浴と直接母乳。
よーし、頑張ろう! 退院退院。
うまくできれば、19日!
夜、旦那に電話で、お休み取る気でいてね、
と告げる。
浮かれ気分の私でした。


              続く





***********************
感想メールです。

「すごーい!
 もう退院の話がでてきましたね。
 ついこの間まで不安でどきどきする展開だったのに。
 赤ちゃんって、強いですね。
 良かったですね、本当に。
 もう順調に育っているお子さんに対して
 こう書くのも気恥ずかしいような感じですが。」

すごいよね。生命力のかたまりだよね。
アッという間だったもの、ほんと。
では続きです。
***********************

第百十七話

5月18日木曜日晴れ。
沐浴と直接母乳。
ほほほ、完璧!と思っちゃうくらい、
上手にできました。

ちょっとさびしかった事は、沐浴の時に気づいたんだけど、
へその緒が取れていた事。
医療センターは、基本的に「へその緒」
とっとかないんだよね。当然「捨てられて」いました。
だから瑞穂の「へその緒」はありません。
気づいたときは、なんとなくさびしかったです。
取れる前に退院したかったね・・・。
まぁ、生きてるだけいいか・・・。
ほんと、生きてるもんなぁ・・・。

母が昨日、部屋の前で待ってる間に、
やはり、前で待ってる人と話をしていたら、
こんな人がいたとか。
双子の未熟児が生まれ、お母さんも危ない。
お母さんは日本女子医大へ。双子の一人はこの医療センター。
ベッドの空きがなくてもう一人は川口の済生会小児科。
双方の両親があっち行ったり、こっち行ったり・・・。
幸いにして、3人とも、持ちこたえたらしいんだけど。
親がこれないので、特別に祖父母の面会が許されたとか。
大変だよねぇ、とこぼしていました。
確かに、大変だわそりゃ。でも3人無事で、何よりです。
どの双子ちゃんなのかな、と今日は探しちゃいました。
この頃、双子が3組も入院していました。
双子とか、とにかく一人以上のお産は未熟児が多いようです。

先生が、直接母乳のあと、声をかけてきました。

「上田さん。退院明日にしましょう。」
「決定ですか?」
「決定です。瑞穂ちゃん、ほんとによく頑張りましたよ。」
「ありがとうございます。」

頭をさげると、なんだか涙まで出てきました。

「それでですね、明日母子手帳と退院時の洋服をお持ち下さい。」
「母子手帳と、洋服ですね。わかりました。」

とうとう退院です。
すぐ、旦那に電話をしました。
明日は休んでもらって、お迎えをしてもらわなきゃ。
いそがしいぞ〜。
新生児用、紙おむつの用意もしなきゃいけないし・・・。
でもうれしい悲鳴です。

帰り道、母と小判草を摘む。
今日はいい天気です。
明日から、赤ちゃんと一緒の生活が始まります。
明日も、いい天気でありますように。
自宅に帰るやいなや、カワチに買い物。
明日の準備です。
赤ちゃんの寝る場所を決めて、準備OK。
そんな中、台本書き上げラストスパートをかける私。
だって、明日から書く暇あるかわからないから。
ほぼ、出来上がっているものの、見直し。
自分で書いて、自分で読んでると、
誤字に気づかなかったり結構あるんだよね。
てなわけで、夜、稽古に顔を出し、
読み合わせしてもらう。
おかしなところをチェックして、帰宅。

とにかく明日だ。
寝よう! と思っても、興奮してなかなか眠れない私でした。

5月19日金曜日晴れ。
祝っ! 退院!!!! うきうきです。
旦那が朝来てビックリ。
車の中に、ベビーシートとおもちゃがある。

「いつ、買ったの?」
「いつだっていいだろ。」
「・・・・。」

今でこそ、義務化ですよね。
チャイルドシートにベビーシート。
旦那はそういうのうるさくて、日本だけだ、うといの!
と当時から豪語していました。
しかし、しっかり購入してるとは・・・。
後日聞いたところ、このベビーシートにおもちゃ。
買った日付は、4月27日なんだって。

つまり、私を病院に送り届けた後、
会社に行かずトイザラスに行って、購入したって訳。
まさか、その後こんなことになるとは、
夢にも思ってなかったからねぇ・・・。

その日に買った、とは言えなかったらしい・・・。
旦那らしいっちゃあ旦那らしい。
そう思うでしょ?>上田を知ってるみなさん。

そして母と旦那と、医療センターへ向かいます。
もちろん愛娘を迎えに。


                 続く



                                       




■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
感想メールが来たので、載せますね。

「おつかれ様です。いよいよ退院ですねぇ.....
 おめでとうございます>当時のみつこさん(笑)
 瑞穂ちゃんが退院して間もないころ、一度
 みつこさん家に行ったことあります。
 夜、稽古が終わって、だと思います。玄関口から
 ちょっとだけ赤ちゃんみました。
 うろおぼえですが、すぐ右の部屋で、赤ちゃんが
 寝てたような気がします。その時、入院してたん
 だって初めて、聞いたんじゃなかったっけ。
 「肺がひらかなくて、たいへんだったんだよ」
 ってみつこさんは言ってたけど
 当時のあたしにはよくわかんなくて。
 で、体験記読むと、あーー、すごいたいへん
 だったんだなぁ、と。しみじみと
 (遅ればせながら)思うわけです。
 それにしても。
 チャイルドシート...上田さんらしい
 ですね(笑)確かに、それは言えないかも。
 なにはともあれ、おめでとうございます!!」

ありがとうございます。
で、もう一通。

「こんにちは。
 出産体験記、もう最終回ですか。早いものですね。
 毎日のどきどきがなくなっちゃうのはとっても寂しいです。
 上田さん、今後のご予定は?
 忙しいでしょうから、あまりおねだりしちゃ悪いな、
 とは思うのですが。
 おねだり。
 心と体と時間に余裕がありましたら。
 楽しみにしております。」

ありがとうございます。頑張りますね。

「とうとう、体験記もめでたしめでたしって感じですね。
 今の元気な姿を知ってて、うんうんって読んでられる
 から、ホンとに良かったです。まだ早いけど、面白く
 読ませてもらいました。この調子で素晴らしい台本も、
 書き上げてください。」

台本ですか・・・。はい。頑張ります(汗)では最終回です。
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

第百十八話

5月19日金曜日晴れ。大安です(笑)
最初に、洋服と母子手帳を渡します。
瑞穂の着替えている間に、今後の説明が行われました。

退院一ヶ月後に、一ヶ月検診。
半年後にも検診。
そんな感じで、6歳くらいまで、検診。
半年後は、耳鼻科の検診も受けるということ。
未熟児・新生児科を退院した子は、
耳鼻科受診が義務だとか。
先生が、絵を書いて説明をはじめた。

「瑞穂ちゃんの場合、何がこれから怖いか、というとですね。」

先生の絵は、一本の木だった。一本の木が、枝を伸ばしていく。
一部分の枝だけが、伸びない絵だった。
???

「肺に関しては、もう何も怖くないです。
 問題は、最初の多呼吸のとき酸素が足りて
 いたかどうか、ということです。」
「脳の酸素不足ってことですか。」
「そうです。こちらに移されてからすぐ、
 人工呼吸器で酸素を補いましたが、
 それまでの12時間近くの時間が心配です。」

産婦人科にいた間のことだ。

「脳の酸素不足で、何が怖いかというと、
 歩けなかったり話せなかったり、そういう症状が
 後々出てくることなんです。」
「・・・・!」

この絵の枝のように、一部分が伸びてこないことが
あるということらしい。その部分だけが死んじゃってる状態。

「この症状は、今の段階では、なんともいえません。」
「・・・はい。」
「CTでは異常は見つかりませんでした。多分
 大丈夫だとは思いますが、念のため定期検診は欠かさずに
 来てください。これは最悪の場合ですけどね。
 大丈夫だと思いますが。」

結構きつい宣告だった。
最悪の状態の話、といってはいたけど。
でもよく左の脳が死んじゃってても、右がそれ補った、
とか聞いた事あるし、なんとかなるだろう、と旦那と話した。

先生に、看護婦さんたちと食べてください、と菓子折りを渡す。
心付けも渡したのだが、どうしても受け取ってくれなかった。
その場では、なんとか受け取ってもらえたのだが、
「それ」だけは後で受け取った母子手帳にはさまれて帰ってきた。
”瑞穂ちゃんに何か買ってあげてください”
というメモとともに。

瑞穂が私が渡した洋服に着替えて出てきた。
医療センターでのお母さん、斎藤ナースは
夜勤でいなかったので、直接お礼が述べられなかった。
瑞穂の足型と手形を取ってくれていて、
退院おめでとうのコメントが添えられていた。

「今、ミルク飲んだから、家まで平気ですよ。」
「ありがとうございました。」
「バイバイね。」

大勢の看護婦さんに見送られて、
瑞穂を抱え医療センターを後にした。
いろんな勉強をした、と思った。
たくさんの人達に支えられて、この一つの命は
生き延びたんだ。
この3週間あまり、旦那ともいろいろ話をした。
多分引っ越してきてから、こんなに話したのは
初めてだろう。やっぱり、会話のない夫婦は
駄目だね。亀裂が確実に入っていたと思うもの。
でも、個人の意見いってる暇がなかった。
どうこういったって、死んだらおしまいだ。
来世があったって、今の人生はこれっきり。
やり直して、うまくいくかなんて、どこにも
保証はないのだから。
結婚とか、人生とか、生きる事とか、
いろんな意味で、いろいろ考えた3週間だった。

生きてて、良かった。
本当に良かった。
本当に・・・・・。


ビェ−−−−−−−−・・・・
そんな感傷に浸っていたら、いきなり瑞穂が泣き出した。
????
暑いのかな?
なんだ?
お腹じゃないはずだぞ?
泣きやまない。
車をわきに止めてもらって確認。

ウンチだ・・・!

おしめを取り替えると、すっきりしたのか
泣き止んだ。
うへぇー。大変だこりゃ。
お昼、家に着くなり、またまた大泣き。
思わずおっぱいを飲ませてしまう。
ゴクゴクよく飲む。
飲んだらパタンと寝てしまった。

・・・・・。

うわぁ〜。
こんな生活が、これから続くのかぁ・・・。

結局この日の授乳は
12:00
15:30
19:00
22:30・・・・と続く。
もちろん、夜中の3:00にも、しっかり飲んだ。

さて、頑張ろう。
太古の昔から繰り返されてきたことだもの。
私にできないことは、ないだろう。
いろいろ、これからあるかもしれないけど、
乗り越えられない事はないだろう。
子育てに関しては、双方とも両親健在だし。
なんとかなるだろうさ。
よっしゃ、頑張るぞ−。



てな訳で、これにて出産体験記は、
「おしまい」です。だって、ここからは
「育児体験記」になっちゃうからね(笑)。
長らく、ご愛読ありがとうございました。
皆様に読んで頂けたからこそ、完結できたものと
思っています。本当にありがとうございました。


                 ☆おしまい☆  

                 上田みつ子 
                 2000年 6月8日打ち上げ
                 2000年11月6日(改稿)  




        *あ と が き*

出産体験記、無事完結いたしました。書き上げられたのも、
ひとえに皆様からの励ましのお便り感想メールのおかげです。
本当にありがとうございました。この場をかりて、お礼申し上げます。

しかし・・・。長かったですねぇ・・・。
自分でも、こんなになるとは思いませんでした。年をこしたし、
更に半年かかりましたもんね。このまま1年やってたら、
どうしようって思ってました(笑)

次回作のお問い合わせも、多数来ていますねぇ・・・。
さて、何にしましょう・・・。
確か以前来てたのをまとめたら、こんな感じだったんですよね。

*上田さんの出産体験記2(第二子分)
*上田さんのほんとにあった怖い話
*上田さんの育児日誌
*上田さんの結婚前のあれこれ
*上田さんの恋愛相談

ま、もし読みたいものがあったらメールをください。
一番リクエストの多いものをやりましょう。
(って、もうこれは以前のなんでしっかりやってます。
 怖い話を不思議体験って形で)
集計したり、いろいろ時間が、かかると思いますので
次回作の配信は、早くても7月の終わり頃からだと思います。
(すいません、6/8現在の話です。)

台本も書かなきゃいけないし・・・はい、書きます。
関係者の皆様、すみません。頑張りますから、許してね。

さて、ほんとに書かなきゃ。
でもなんか、オフをもらった作家の気分です。
取材旅行に行かなきゃ。ってお金ないし・・・。
上記のだったら、取材するほどのネタでもないしね(笑)

さて、くどくてごめんなさい。最後にもう一度。

読んでくれて、ほんとにほんとにありがとう。

                  2000年6月8日大安吉日←また8だ。
                       上田みつ子
   百十八で終わったんだね。
   そんでもって、8日かい。
   ほんとに8に縁のある子なんだなぁ・・・。瑞穂って。





     ・・・ちょっと おまけ・・・
                                                              
体験記終了がして、ほっとひといきの上田さんです。
感想メールが来てるので、送ります。
ほんとにほんとにみなさんありがとうございました。

「長い長い壮絶な物語の完結、おめでとうございます。
 そして、118話もありがとうございました。
 お疲れさまです。しかし、夫婦の部分は思い当
 たる事が多かったので、感想も書きやすかったのですが、
 出産以降は、もう壮絶の一言で圧倒されてしまい、
 感想書くことすら出来ませんでした。
 いやー子育ては大変なんですね(産むまでもこれ程とはね)
 う〜ん、うちは子供なんか作り育てることが出来るの
 だろうか。ちょっと不安になってしまいましたわ(^_^;)
 このあとまた何か配信してくれるのかな。
 楽しみにしてまっせ。よろしくね。」

「おはようございます♪お久しぶりです。出産体験記、
 完結おめでとうございます。長い間お疲れ様でした。
 最初読んでた時は、まさかこんなことになるとは
 思いませんでした。出産って大変ってよく聞くけど、
 身近(?)でこんな事になった話って、あまり聞いたことが
 なかったから。
 タバコとか、原因が分かるなら気を付けられるけど、
 普通にあることなんですね。今は、瑞穂ちゃんは
 元気なんですか?これから、私はどうするんですかねぇ。
 子供は欲しい(かもしれない)けど、大変そうだ。タバコも
 お酒もガマンして、1年重いお腹でがんばって、
 痛い思いして出産して、女って損だなぁ。
 ちょっと考えてしまう・・・・・・・・・・(-_-;)
 育児体験記など、また楽しい話聞かせて下さいね。
 ではまた(^_^)/~~」

「いやぁ〜、ホント感動でした!出産のコトなんて、
 なぁんにも知らないわたしにはびっくりの連続でしたよ。
 結婚もまだなので、出産なんてもっとまだまだだろうけど、
 お腹に子供が出来たトキにはぜぇったいに、この体験記を
 また読み直すでしょう(^○^)。次の読み物もぜひぜひ送って
 下さいね。それから、私の次のリクエストは
 ”上田さんの結婚前のあれこれですかねぇ...
 (^_^;)ということでこれに1票お願いします。
 それじゃ、また」

「体験記お疲れ様でした。何だかあっと言う間でしたよー。
 連続ドラマが終わっちゃったみたいで、ちょっと淋しい・・・
 でもさー、子育ては大変だけど子供っていいよね〜。
 分らず屋だったり、可愛かったり、きかなかったり、
 素直だったり・・・親も一緒に色んな壁にぶち当たって一緒に
 成長していく。お互いにいい刺激になります。完璧な子を育てなくても
 いいんだよね。誰からも好かれる健康な子で居てくれれば
 願ったりかなったりだもの。私も育児真っ最中なので、
 昔のことを思い出して考え直したりしたものです。
 イライラしたり、落ち込んだりが多いのですがこれからも頑張る
 お母さんでいなくてはいけないと思いました。
 最初の方を改めて読んでみると、夫婦の会話が結構面白いね!
 いやー、118話もあるんだからやっぱり昼の連続小説だわ。
 ドラマ化したいぐらい。キャストを考えちゃうね。イメージ的に
 みっちゃんの役は榊原郁恵、山口智子。健康的な人。旦那さん役に
 渡辺徹じゃ太すぎるからダメだし・・・うーん誰だろう?
 いきなり田村正和じゃフケ過ぎだし、ナイナイの矢部ちゃんとか。
 とにかく痩せている人がいいね。
 お姑さんはやっぱり赤木春江か死んじゃったけど山岡久乃?
 渡る世間っぽいけどね。野際陽子でもいいや。きつそうな人。
 お舅さんは伊東四郎がいいなー。もしくは長門博之。プーっ!
 自分で考えておかしくなって来た。
 それではまたね。(^^)/~~~」

橋田ファミリーですか。


「完結、おめでとうございます。よかったね。いろんな意味でそう思います。
 書き上げたこと、書き上げた基のソース(瑞穂ちゃん)が元気になったこと、
 そして今も元気なこと、お父さん(上田せんせ)の頑張り、家族の頑張り、
 そして、お母さんの頑張り。保育に少しだけ関係有ったから、なおのこと
 感慨深いと云いますか・・・上田せんせがベビーシートを準備していたこと
 と医療センターの先生が「瑞穂ちゃんに何か 買ってあげて」とお金を返して
 よこしたことジワリと来るものがありました。ほんと、今だからいえる事
 なんだねぇ。よかったね。みっこさんの感情も伝わってくるから、みっこ
 さんを知ってる人にとっては、すっと入りやすい体験記だったのでしょう。
 だって目に浮かぶもん。さて、しばらくゆっくりとお休みくださいませ。
 「超大型連載」だったんだから(笑)。」

旦那に「せんせ」をつけるあなたは、誰だかわかる人にはわかっちゃうね(笑)

「百十八回+あとがきまで、本当にお疲れさまでした。毎回、楽しく読ませて
 もらっていたので、終わってしまったことがとても寂しいです。是非、
 第2弾を期待しています!うーん、なにが いいかなあ。。子育て体験記
 だとかなり長いとおっしゃってたから次に興味のある「恋愛から結婚まで」
 がいいかなあ。。個人的には内容はなんでもいいから、また、毎回の楽しみが
 できるだけでいいというのが本音 (笑)」

なんでもいいんですね、ふふふ。変なのやろうかなぁ・・・(笑)。

「Dear 上田さん。
 上田さんの出産体験記、読ませて頂きましたよ〜。スゴイおもしろかったし、
 泣けたし、ビックリしたし、ドキドキしたし。・・・・も〜大変でした!!
 そいでもって、すっかり上田さんファンになってしまいました(笑)。
 あひる、リス組み・・・と、4月生まれだし「みずほが!!」
 と、何でも自分でやろうとしてくれるし。それによく食べるし、
 よく寝るし、よく動くし、よくしゃべるし・・・のみーちゃんが〜・・・。
 えぇ〜〜〜〜とかなりビックリでした。そしてそして、改めて「保育園」には
 大事な「宝物」がいっぱいなんだな〜っ!!なんて思いましたよ。
 親心ってヤツですかね。ほんと痛烈に感じました。
 そんなワケで、第2弾、よろしくお願いしま〜す。」

保育園の先生からでした。想像つかないよね、今の瑞穂からは。
奇跡ですよ、後遺症が一つもでないなんて・・・
と平成12年4月に行った、医療センターでの先生の言葉でした。


「祝!「出産体験記」完結。本当に長い間お疲れさまでした。
 長い間楽しませていただきましたわ。ホント出産て色々あるよね。
 その後の方がまた大変なんだけどね。今後も頑張って下さい。
 で、次回作なんですが、期待してます。う〜ん。「怖い話」も
 いいですねえ。ホントはすごく苦手なんだけど、怖い物見たさで・・・。
 「感動できる話」なんかもたまにはいいかな。日頃の現実ではなかなか
 体験できないもんで。ではしばらく休養して(うわ〜作家先生だね)また
 の再開を楽しみにしています。お疲れさまでした。ではでは。」

は〜い、頑張りますね〜。

「お久しぶりです☆しばらく、留守にしている間に、あ゛〜〜〜〜〜!!
 「出産体験記」最終話になってるぅ。
 なんだか、大事な瞬間に立ち会えなかった気分(>.<)
 いい例じゃないけど、今のいままで、手に汗を握って観ていた
 サッカーの試合のゴールシーンを、ちょっと振り向いた間に
 見逃したぁ〜?!みたいな・・・
 それにしても、ほんとうに、お疲れさまでした。
 そして、貴重な体験をありがとうございました。
 これからも、ヨロシクです(^^)/~~~
 PS しばらく「埼玉」に行ってました。「ああ、ここがK町!」って
 眺めて参りました。」

田舎だったでしょう?(笑)。
これからもよろしくね。


「おつかれさまです。完結おめでとうございます。
 おかーちんも楽しみにしてますので、さっそく続きをあげようかと...
 (70でとまっているので・・・)で。次回!
 ぜーーーーったいに こわい話!これっきゃないっす。
 絶対これがいい!というわけで、強く希望します。よろしくです!」

怖い話・・・。

「出産体験記、完結!!お疲れ様でしたすっ!!
 本当色々勉強になりました!!&めっちゃ感動しました。
 会社で読んでいておもわず”うるうる”ってしちゃいました。
 (^。ゞえ〜ととりあえずこれから夏ってのも考えて、
 ”上田さんのほんとにあった怖い話”でお願いします!!」

ということで、怖い話に決定です(笑)
怖い話は、そんなに長く「連載」にはならないと思うので・・・。
読み切り感覚で、作成しますね。

体験記も今読み返すと、誤字脱字が結構あるある。
で、今、完全版を作成しています。
完全に出来上がったら、どこかのメールマガジンに
登録してみようかと思ってます。
その時は、よかったら配信してもらって下さい(笑)



                     では、ほんとにほんとにこれで、出産体験記は
                 ☆お・し・ま・い☆  




HP開設してからの感想メールです。

「HP拝見しました。
 ほーほー!ちょっと覗いてみるかと開いてみたら
 は・はまった!
 余談ですが、その時、私は医者から(と言っても歯医者ですが)
 「絶対安静!とにかく睡眠をとりなさい。体力・抵抗力がないから、
 そんなに腫れがひどいとしか考えられない」と言われていた。
 (普通、歯医者が絶対安静を宣告するかあ?)
 しか〜し、自分の時間って、唯一、夜中。
 メール見るのも、ホームページ見るのも夜中。
 みつ子からのメールに、おお!おお!なつかしい。
 やった!これで、みつ子ともメル友よ〜と歓喜乱舞し
 調子にのって、HPを覗いてしまった。
 気が付いたら・・・朝だった。。。
 我が家にPC本体を買う贅沢は、まだできず、
 ブラウザ機能のついているポケットボードを
 携帯につないで、必死にファイルした。
 とほほ・・・ボードの許容量があ〜
 あれから二日程たつのに、私の顔、まだ少し腫れてる。
 いろいろあったんだね。
 なんにも知らなくてごめんね。
 家族の写真入りで送ってくれた季節の挨拶状を見るたびに、
 よかった!みっちゃん幸せそーで。
 と、あったか〜い感情に包まれて、安心しきっておりました。
 薄情な友を許してね。
 これからは、こうしてメールも送れるようになったんだから、
 また、いろんな話しようよ。
 それと・・・ひとつだけ、どーしても伝えたい。
 あまえることも、愚痴をこぼすことも
 人にとって必要なことだと思う。
 抱えないで・・・。
 頼りない友だけど、頼られると嬉しい単純な友も、
 ここにいるということを忘れないで・・・。」

ありがとう。
朝まで一気読みなんて、うれしいけど身体を大切にね。

「メールのお返事ありがとうございました。
 早速、出産体験記読ませていただきました。
 一度に読みきれるかな?(「・・) と思っていたのですが、
 どんどん引き込まれ、まるで自分もその 場にいたような感じになり、
 一気に読んじゃいました。最後のほうは感動で涙が潤んで、
 ディスプレイが見えなくなるくらい…。(T^T)
 出産体験記2も期待しています。」

一気読みは疲れると思うんだけどなぁ・・・。
でも嬉しいです。ありがとうございます。

「可愛いホームページだねー。体験記を読んでて
 「あ〜あたしたちもお母さんになったんだな〜」 
 って思っちゃった!独身時代が懐かしいわー。
 私はみっちゃんによって笑いの道へと導かれたって所が
 あるからねー。何を隠そう元バルーン愛読者!
 4kgで産まれた息子は、今日の予防接種で「B型になりたい!」
 と言って、まだやってない血液検査と勘違い?!して大泣きでーす。
 笑いが止まらない母でした。
 笑える話のコーナーも作って!みっちゃんなら山ほどあるはず・・・
 また遊びに来まーす (^^)/~~~」


えぇ?!
私はあなたによって笑いの奥義を教わった気が
するんですけどーーーー!!

B型になりたい・・・って
そうか!両親ABとOだから、子供はAかBなんですね??
うちと一緒でしたもんね。ちなみにうちは二人ともBらしいです。

皆様これからもよろしくね。

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