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感想メールです。

 「上田さん、お久しぶりです。
  怖い話、絶好調ですね〜。
  今回のもすごかった。
  メールで見るから、怖いってより不思議って感じの方が強いんだけど。
  (だから「みっちゃんの不思議体験」なのか)」

だからという訳ではないんだけど・・・。

 「ねぇ、私この話知ってる。聞いたことあったよね。
 いつだか忘れたけど。「高校生のお兄さん」はピンと来なかったけど、
 「首だけお化け(超ジャンボ!!)」が引っかかっていて、
 もやもやとしてて、「仏間」「徳が高い」「お母さんの写真」
 「真下の部屋」と来りゃキーワードとして十分でした。
 ん?「徳が・・・」・・・・・・あ、うちのいとこの時だ!
 あのときはお世話になりました。
 やーっと全部思い出したよ。合ってるよね?確か・・・。
 ま、いいや。思い出しちゃいけん。」

な・なんで思い出したらいけないの?

 「感想です。
 いやまぁ、よかった。ほっとした。話の展開は、サイッキックホラーから、
 ギボアイコの世界ですな。いや、そっちの方面に進んでいれば、
 さぞかし貴重な人材でしたね。でも、えてしてそういった特異な能力は
 社会に受け入れられないもんで、ギボアイコさんも親切でやってたと思うけど、
 結局、中傷とかひどくてTVにはでなくなっちゃったもんねぇ。
 やっぱり、今の方が良かったんじゃない?
 それに、お払いとかは結構精神力消耗して、早死にするケースも多いらしいし。

 でも、なんで仏間にはいれんのだろうか?
 一番居そうな気がするけど・・・。ゆうれいにも、縄張りがあんのかなぁ。

 「おう!そこの首だけ!なにかってさらしとんじゃい!」とか。
 「ちょっと奥さん、隣の仏間は霊的によい場所だそうよ。」とか
 
 幽霊どうしの会話がなりたっていたしして・・・。」

あるかもね。というよりお母さんが強すぎたのよ。守ってるし・・・。
でも守り過ぎちゃって、呼ぶ形になったような感じなのかなぁ・・・。

  

*みっちゃんの不思議体験*

*]W*

小学校の頃。そろばんを習っていました。

家に帰るための最後の角を曲がると、まっすぐ前に富士山が
見えるんです。はじめて見たのは幼稚園の時。
それから夕方に、シルエットで見える富士山が大好きで
いつもその角を曲がっては、眺める私でした。
幼なじみといつものそろばんの帰り道、「それ」はあったのです。

富士山の右脇に。
お皿をひっくり返した感じのオレンジ色の物体。
光っているらしく、それはもう漫画の光り物のように、光を放って
いました。光が放射状になってるっていうの?とにかくすごいの・・・。
その日はもうそれに釘付け。
幼なじみが私に気づき声をかけてきた。

「どしたの?みっちゃん。」
「あれ何?富士山の脇。」

幼なじみはそれをみるなり叫ぶ。


 UFOだ!

叫んだと思ったら、目の前の自宅に駆け込んでいった。

「お兄ちゃん、カメラカメラ!UFOだよ−!!」

UFO?
あれが?

 「いるわけないじゃん、そんなの。」
 「いるんだよ、早く早く!」

家の中で、叫ぶ声。
私はただひたすら「それ」を眺めていた。
きれいだなぁ・・・。
日はもう沈んでいる。富士山のシルエットと、謎の光り物。

すると光り物は、いきなり右斜めにすごいスピードであがり
パッと消えてしまった。

・・・・それはもう見事なくらいパッと・・・。
そして、幼なじみは家から飛び出してきた。

 「みっちゃん、UFOは?」
 「消えちゃった、すごい早さで上にあがってパッて。」
 「ほら−!お兄ちゃんが遅いから消えちゃったじゃん!!!」

中学生のお兄ちゃんは、やれやれと、また家に入ってしまった。

「写真とりたかったなぁ・・・。」
「・・・・。」

幼なじみはしきりに言っていたが、私は、なんか不思議な体験を
したので、感動していた。
きれいな富士山のシルエットときれいな光る物体。

ある夕方の出来事でした。あれはなんだったんだろう・・・。

このお話はこれでおしまいです。
不思議体験はまだ続きます。

                                     続く

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